2019/03/27

果たしませう

どうも。

男子の本懐



「あなたにも、出来るはず
便器の外にこぼさぬよう
あと半歩まえで、上手に
はたしましょう。」

この間出かけた時にトイレに入ったらこの張り紙が張ってあって、誰もいないのを確認した上で写真を撮りました。
(あ、手を洗った後です)

この「はたしましょう。」のインパクトですべてを持っていかれてしまいます。
まるで「天下統一を成し遂げよ」といざなわれているかのようですが、実際には「所用」です。
しかも、事の大小でいえば、「小」の方です。

そういえば、ぼくの好きな作家の原田宗典が何かのエッセイで
「男は便所に行くにしても、大をするか、小をするかの決断を迫られている。男子たるもの常に決断の連続なのだ!違うかも知んないけど、そうったらそうなの!バンバン(机を叩く音です、念のため)」
とか書いていた、ような気がするので、「決断の末の一事」であると捉えれば「はたしましょう」という表現も頷けるような気がしなくもなくもないといっても過言ではないかもしれないです。

これ要するに「小便」とか「おしっこ」とかいう単語を使いたくない、という奥ゆかしさから、目的語を省略してしまったがために「はたす」なんて壮大な単語が出てきてしまったんですよね。

確かに「上手にしましょう」「上手にいたしましょう」「上手に用を足しましょう」じゃ、たぶん、しっくりこなかったんですね。
そこで「上手にはたしましょう」となった、と。
まぁ、これでも、しっくり来たかと言われれば来てないゾーンから脱出できてはいないと思いますけれど。


そんなこんなで、この「小便」とか「おしっこ」とかいう直球ワードを使わずに奥歯にものが挟まった状態で「便所汚すな、バカモン!」というのを伝えようとして、ここ最近よく見るようになったのが

「いつもトイレをきれいに使っていただきありがとうございます!」

という、謎の張り紙です。
もう、直球ワードを使わないどころか、「便所汚すな、バカモン!」にオブラートを何重にも包んだがために、口の中がオブラートだらけになって何が何だかわかんなくなっちゃった感じがします。


あ、そうそう、女性の皆さまお目にかかることが無いかもしれませんが、男子トイレにはたまに次のような標語が張ってあることがあります。


「一歩前進
キミのはそんなに
長くない」


「あわてずに
心静かに 手を添えて
外に漏らすな
松茸の露」



うーん、流れるような七五調。
そしてきのこ。


あ、でも、あれよ。
洋式トイレでは男も座っておしっこした方がトイレが汚れないってさ。





1 件のコメント:

  1. >「いつもトイレをきれいに使っていただきありがとうございます!」
    このメッセージ、意外と効果があるって聞いたことあります。
    「そこまで下手に出られると、自分も汚さないように気を付けよう」みたいな心理が働くとかなんとか。

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