2019/09/30

たぬさい

どうも。

たーちゃん!

この前大阪でふくびきをしたら当たったのがこれ。

さいころ。

中はおまんじゅうが入ってます。

これ、落語「たぬさい」をモチーフにしてあります。
狸がサイコロに化けてるんですね。

「2」は目玉。
「5」は天神はんの梅鉢の紋。
「1」はおいどの穴。

おまんじゅうおいしかったです。
箱は捨てずにとっておこう

2019/09/29

社会人落語日本一決定戦2019決勝

どうも。

みんなすごいね。


昨日から社会人落語日本一決定戦のために大阪に来ています。
昨日は無事に(?)予選敗退したので、今日は決勝戦を見るだけの一日になります。

昨晩あまり深酒をしなかったために、朝はすんなり起きれます。
ホテルをチェックアウトして、最寄りの駅に荷物を預け、電車に乗って決勝戦が行われるアゼリアホールへ。

開場まえの順番待ちで一番乗りかと思いきやすでに待っている人がいたので2番乗りくらいでした。

時間があったので、近くの公園にきのこを探しに行ったのですが乾燥が強く何も生えてなかったし、ボランティアの方が公園の掃除をしてて、完全に不審者とみなされてしまいそうだったので、早々に退散。
おとなしくホールの入り口で順番を待ちます。

このイベント大人気らしく、会場の前には大行列ができていました。

そして開場。
「予選参加者は予選の時に配られたネームプレートを見せたら入場できる」と大会案内に書いてあったのですが、当日はリーフレットについてる入場券が必要とのことで、入り口でやや混乱してました。
今回は記念品があるとのことで、入場券が必要になったようですが、入場券1枚で2人まで入れるのでそこまで厳密にする必要があったのかなぁと思います。
また、予選会に出場した人はすでに「参加賞」をもらってるので、決勝戦の記念品はなしでもよかったんじゃないのかなと思います。
まぁ、もらえるもんはもらいたいですけどもw

そんなこんなで、一番前で観覧します。
今回の決勝戦の顔ぶれと落語はこんな感じ。

竜宮亭無眠「片棒」
呆っ人「延陽伯」
もしもし亭姫楽「お見立て」
二松亭風林火山「なぞなぞ怖い」
麹家ペイ太郎「蛙茶番」
山笑亭こよん「締め込み」
参遊亭遊若「たがや」
団子家みたらし「風呂屋番」
道落亭かね平「犬七もっと」
夢見家春木「船徳」

以下個人の感想です。
「片棒」
ぼくは学生時代に「片棒」をやったことがあって、全然うまくできなかった経験があります。
どの辺が難しかったのかというと、お囃子を歌ったり、山車の人形の真似をしたりと、しゃべりだけではないスキルが要求されるところです。
この辺が上手にできれば「葬式」をテーマにしているにも関わらず、逆に華やかでとても楽しい落語になります。
で、無眠さんは、この辺がきっちりこなされてて、一番手の登場で会場の雰囲気を一気に落語の空気に変えることができたのはさすがだなあと思いました。
余談ですが「片棒」にはいつかリベンジしたいと思っているので、今度は自分のやりやすいように改作したいなぁと思ってます。

「延陽伯」
呆っ人さんの落語、初めて拝見させていただきましたが、とても声がよくて、活舌もよくて、所作もしっかりしてらっしゃいます。
この声と歯切れのよさが相まって、聞いていてとても気持ちよかったです。
無眠さんに引き続ききっちりとした古典落語でした。
言い立ての部分でちょっと言いよどんでしまったのが惜しかったですけど、そのあと落ち着いてリカバリーされたところも見習わなきゃいけないなぁと思いました。

「お見立て」
実は同じ予選会場でした。予選会場の舞台袖ですれ違ったときに強烈な「紫」のインパクトを受けました。
声が大きくて、また極端すぎるほどの杢兵衛大尽の表情もあって落語のほうでもインパクト大でした。

「なぞなぞ怖い」
風林火山さんの「なぞなぞ怖い」は予選会場でも拝見させていただきました。
「饅頭怖い」の改作かと思いきや、全然違って本当に「なぞなぞを怖がる人」が出てきます。
「なぞなぞを怖がる人」は「怖いなぞなぞ」を楽勝で解いてしまう…実はサイコパスだった、というほんとに怖い落語でした。
風林火山さんは声がよく通る人で、初めてこの社会人落語の大会に出たときに同じ「ゆいゆいプラザ」という会場だったのですが、会場の外にまでも風林火山さんの声とお客さんの笑い声が轟いていて、「やばい人だ」と思ったんですよね。
あの時はたしか「たけのこ」という落語で、その時も決勝に進んで「3位」を受賞されたんですよね。
今回もよく通る低い声で「これなーんだ」と言われたら、背中がゾクゾクします。
この落語、落とし方が難しいなぁと思いました。どうすればいいのかはぼくにもわかりませんけど。
「大正から昭和に変わったとき」という設定をもっと活かす、とかかな、なんて漠然と考えてみましたが、まぁ、そう簡単には思いつきませんね。

「蛙茶番」
バレ噺なのでどうなるかなぁと思いましたが、これもしっかりとした古典落語でした。
考えてみれば決勝に進むくらいなので、あまりにも痛烈なバレ噺は出てこないですよね。
ただ「なぞなぞ怖い」の後はちょっとやりにくかったかもしれないなぁと思ったりもしました。

「締め込み」
こよんさん、おとなしそうな人なのに、落語に入った途端豹変。
そのギャップに度肝を抜かれました。
しかしながら、その一つ一つの所作が丁寧で、雑さが見当たりません。
特に夫婦喧嘩をする旦那さんの表現がうまいなと感じました。
そして腕を振り上げる動作もかっちり決まっていてキレもいいです。
動作の大きい落語はともすればドタバタ感が目立ったしまうことがあるのですが、こよんさんの落語には雑さがないので、ドタバタ感を感じない、見てて疲れない落語でした。うまい。

「たがや」
ぼくは学生時代に「たがや」をやったし、そこそこ気持ちよく喋れた数少ない落語で、好きな落語のうちの一つです。
たがやの啖呵はもとより、花火の喧騒、チャンバラを地の文でよどみなく表現するところ、そしてなんといっても白眉だったのは「Queen」に「We will rock you」が出てくるところでしょうか。
客席全体を巻き込んだ派手な演出はとてもマネできるもんじゃないなと思いました。
これ、小朝師の「たがや」では「『あと一人!あと一人!』…今も昔も変わりません、あと一人コールでございます」というセリフがあって、この部分がなんとなく現代に合わないなぁと感じていたので、それが、まさかQueenで来るとは。いやはや。完敗です。

「風呂屋番」
みたらしさんの作品。ちなみにみたらしさんはつい先週の「ちりとてちん杯」でも3位を受賞されるほどの「勢いにのってる」人です。
さてこの風呂屋番、古典落語「湯屋版」の改作なのですが、ビッグバンのように膨らむ妄想で形成された落語です。
「妄想力」というのも一つの才能だと思うのですが、ここまで振り切れた「妄想」を表現できるのはただ事ではありません。
「男性が女性に抱く妄想」だと「いやらしさ」が包含されてしまい、見てて「ちょっときついなぁ」と感じてしまうことがあるのですが、みたらしさんが描く「女性が男性に抱く妄想」はその「いやらしさ」がなく、みてて楽しくて、まるで本当に番台に座っている主人公を目の当たりにしているようです。
「妄想力」ぼくも鍛えないとなぁ。若いころに比べるとだいぶ衰えてきたなぁ。

「犬七もっと」
正式名称は「犬七もっとハートマーク」。
「ハートマーク」は環境依存文字なので表記していません。
どんな落語だろ?と思っていたら、「動物鳴きまね芸をする一門」の話でした。
正直言って、めちゃくちゃバカバカしいのですが、こんなカオスなストーリーを落語に落とし込みそれを演じるというのは、常人ではとても無理だと思います。
ただ事ではないと思います。ぼくはこの噺大好きです!わんわん!

「船徳」
春木さんは、初めてこの大会に出場した時に同じ会場でした。
ぼくは知り合いが誰もいなかったので、控室の隅でちっちゃくなって着替えていたら、出番が近かった春木さんに話しかけてもらいました。
「いつから落語やってるんですか?」と聞かれたので
「学生の頃落研だったんです」と答えたら
「学生の頃にやってた人はやっぱり違うよ!ゴルフだってさ学生の時にやってた人はスイングがちがうもん!」なんて会話した記憶があります。
ここまで書いておきながらゴルフの話をしたのは違う人だったかもしれないと思ったりしてますが、とにかく誰も知り合いがいなくて隅っこでブルブル震えてたぼくにやさしく声をかけてくださった人です。
船徳は10分間でうまくまとまっていて、省略された部分に不自然さを感じませんでした。
ストーリーを過不足なく編集してあって、よくできてるなぁと思いました。
船徳もたくさん所作が入って難しい噺ですが、その辺もきっちりこなしてあって見てて安心感がありました。

以上、個人の感想です。

あと、「お手本」として前回のチャンピオン神楽家小粋さんの「つる」も披露されました。
前日、小粋さんに「明日のお手本はなにするんですか?」と聞いたら
「あれはお手本じゃないです!明日は古典落語をします!」と宣言されていたので
落語が始まって「昔は首長鳥と言っていた~」の部分で、「へぇ、普通に『つる』やるんだ!」と思ってみてみたら、後半が全然違ってました。
理屈っぽい「小粋節」の真骨頂でした。
「やられた」と思いました。
この人には絶対かないません。

以上、個人の感想その2でした。

そうこうしているうちに、結果発表。

結果は…
1位 参遊亭遊若「たがや」
2位 団子家みたらし「風呂屋番」
3位 二松亭風林火山「なぞなぞ怖い」
市長賞 山笑亭こよん「締め込み」 
でした!

おめでとうございます~。
「たがや」はやっぱりQueenが効いたかなぁ。
「風呂屋番」は勢いがあるからなぁ。
「なぞなぞ怖い」は怖かったもんなぁ。
「締め込み」ギャップが面白かったもんなぁ。

個人的な総括としては、例年この大会では「自分の職業を活かした落語」というのが評価されがちという印象がありました。
数年前に奇跡的にぼくが決勝に残った時も、最後の最後に「佐賀から来た人もよかったんですが、社会人落語ですから、もっと普段の社会生活を盛り込んだ落語というのが云々」とコメントをいただいた記憶があります。
ですが、今回は全然職業とは関係なく、やりたいことを全力で表現できた人が評価されたように思います。

さて、決勝の日程も全部終わり。
外に出てファイナリストの方を出待ちしてねぎらい、賞をもらった人を称えます。

夕方までちょっと休憩します。
昼ごはんを食べ損ねたので、喫茶店でピザトーストを食べたりします。

気持ち的には「後夜祭」でもしたいくらいなのですが、明日からの日常が待っているので、名残り惜しいながらも大阪を後にします。

コインロッカーから荷物を引き取って、空港へ。
荷物検査を済ませて、乗り場で座って飛行機を待ちます。
飛行機の離陸がやや遅れましたが、もう座って動く気にもなれません。

帰りの飛行機では席に着くや否やずっと寝てました。
途中のドリンクサービスもすっ飛ばして寝てました。
リクライニングを倒すことなく、垂直な姿勢で寝てたので首が痛いです。
首枕を持ってくればよかった。

21時頃長崎空港着。
空港から自分の車を運転して帰ります。
帰りの飛行機の間ずっと寝ていたのですが、やっぱり疲れはピーク。
横に細君が乗ってなかったら意識がなくなりそうでした。

22時前には帰宅。
勢いで片付け。
片付けながら伊丹空港で買ったおにぎりを食べます。
こんなのでいい。ほっとします。

さすがにクタクタ。
明日からの日常に戻れるかな。

2019/09/28

社会人落語日本一決定戦2019に出場してきました

どうも。

勝敗よりも充実感を

そんなこんなで今日は「社会人落語日本一決定戦」に出場するために、大阪へ行きます。

つい先週も大阪にいたので、こんなことなら大阪に居続けた方が楽だったんじゃないかと思うほどです。

長崎空港から飛行機で伊丹空港へ向かいます。

今日は天気がいいので穏やかなフライトでした。

伊丹空港からモノレールと阪急電鉄を乗り継いで、予選会会場である「池田」へ。

集合時間ぎりぎりではありましたが、当日移動でなんとかなるもんですね。

この大会に出場させてもらうのも今回で4回目です。
過去の大会で知り合いになった方々に挨拶します。
あと、大学の先輩の千艘さんにもしっかり挨拶します。

開会式の後、自分の予選会場へ移動します。

この大会は全国から書類選考を突破した150名くらいが予選会で落語をするので、予選会場が6か所あります。
それぞれの予選会場で20~30名くらいがひとり10分の持ち時間で落語をします。

ぼくの予選会場。

去年のぼくの出番は最後から2番目で、待っている間に気が狂いそうになってしまいましたが、今回は割と早めの出番で待ち時間もそんなに長くなく、緊張している時間も少なくて済むので気楽です。
始まる前にコンビニに走り、飲み物と軽く食べられるものを買ってきて食べて、出番に備えます。

早々に着替えて、会場の外から中の雰囲気をうかがうことにします。
中に入ってほかの人の落語を見てもよかったのですが落ち着かないので、外から雰囲気を感じとることにします。

アマチュア落語をやっている中でもそこそこ有名な人が登場すると、それを見ようと結構たくさんの人が会場に入ります。
終わったら結構たくさんの人が出てきます。
なので、その時その時で会場の雰囲気はかなり変わってしまうようでした。

ぼくの場合は名前も売れてないので、わざわざ見に来てくれる人がどの程度いるかはよくわかりません。

そうこうしているうちに自分の出番が近づいてきたので中に入ります。
なんか去年あたりは緊張したのですが、今日はそれほどでもありません。
割と平常心です。

その割と平常心のまま自分の出番。

今回は「てんしき」。
いわゆる古典落語「転失気」をすこしばかりアレンジしています。

時間短縮を意識しているうちに、小僧の珍念がやたらと人を舐めたキャラクターになってしまいましたが、これはこれでやってて面白かったのでこの路線でやることにしたのですが、本番はいつも以上に「舐めた」キャラクターが強く出てしまいましたw
テンポよく進めて、終盤の「手ぬぐいできのこを作る」という「壮大な仕込み」もうまくいきました。

落語は噛まなかったし、やりたいことは全部できたし、狙ったところではだいたいウケてたので、満足して高座をおりました。

終わったあと見てくれた知り合いからは
「きのこは反則」
「きのこはレギュレーション違反」
「きのこは手品」
「古典の転失気では回収しきれてない部分が回収されてた」
「昨年のワライタケより一般向け」
「珍念が人を舐めすぎ」
「アニメのような場面転換」
「序盤から不穏」
「手ぬぐいの折り方が最初から不自然だったので何かするつもりだろうとは思った」
などなどのご意見をいただきました。

着替えたらハレバレとした気持ちになります。
予選会場付近は歩行者天国になってて、ここで出店がでて飲み物食べ物を売ってます。

なにはともあれ、池田の地酒「呉春」を飲みます。
うまい。落語が終わった後の酒はうまい。ひときわうまい。
それから、昼ごはんの代わりに何か食べようかと物色しているうちに、なんとなく食べそびれてしまい、結局自分の会場に戻り、ほかのひとの落語を見ます。

知り合いの落語を見終わって、ゆっくり何か食べよう!と意気込んで外にでたら、出店がゾクゾクとみせじまいを始め、食べそびれてしまいます。
ちょっと不完全燃焼。

そうこうしているうちに夕方になって、決勝進出者の発表。

1.竜宮亭 無眠/兵庫県
2.呆っ人/兵庫県
3.もしもし亭 姫楽/埼玉県
4.二松亭 風林火山/千葉県
5.麹家 ペイ太郎/神奈川県
6.山笑亭 こよん/広島県
7.参遊亭 遊若/埼玉県
8.団子家 みたらし/京都府
9.道落亭 かね平/埼玉県
10.夢見家 春木/石川県


という顔ぶれでした。

はい。というわけで今回も決勝進出ならず。でした。

まぁ、今回は勝ち負けというよりも、やってて楽しかったのでそれでよしとしたいです。
むしろ去年の方が勝ち負けに貪欲だった気がします。おかげでとても精神的に疲弊してしまいあまり楽しめた記憶がありませんでした。
今年はやりたいようにやらせてもらったので、とても晴れやかな気分です。
「予選会場を一つの落語会と考え、その場にいたお客さんを楽しませよう」という気持ちが大きかったと思うし、それなりに笑ってもらえたので、今回は充実感を得られたと思ってます。

同じ会場からは風林火山さんが選出。
風林火山さんは自作の落語「なぞなぞ怖い」で選出。
割と本気で怖い落語でした。
そういえば、はじめてこの大会に参加した時も同じ会場で選出されたのは風林火山さんでした。
もう風林火山さんと同じ会場になったらあきらめた方がいいのかもしれませんw

その後、飲みに行って、先輩の千艘さんを散々弄ってしまい、終わったあとに少し反省します。
なんかすみませんでした。

翌日は決勝戦を観覧するだけなので、少々深酒してもいいかな!と思ってたのですが、しゃべっている間に時間が過ぎてしまいあまり飲めず。

さらに先週に引き続き「ちりとてちん」へと足を伸ばしたのですが、ここでもあまり飲めず。
飲めませんでしたが、たくさん喋って楽しかったです。

うわさの「ちりとて麺」もいただきます!
これがうまいのよ。


あまり遅くならない時間にホテルにチェックイン。
シャワーを浴びたら即寝ます。


そんな大阪の夜。








2019/09/27

1秒未満の戦い!

どうも。

アスリート並みにシビアな戦い

そんなこんなで、明日9/28は社会人落語日本一決定戦に出場するために大阪へ行ってきます。
(なんか毎週大阪に行ってる気がする)

この大会、落語の制限時間があって「10分間」という決まりがあります。

なので、その時間をオーバーしないように、かといって早く終わりすぎないように調整する必要があります。
9分30秒くらいで終わればちょうどいいかなぁとなんとなく思ってます。

ただ、今回はどういうわけだか時間がなかなか安定せず、平気で1分ぐらいは前後してしまいます。
時間オーバーだけは避けたいと思っているので、ちょうどいいくらいの時間に着地できるように練習します。

そんな今日のタイム。


ギリギリにもほどがある。

明日大丈夫かな。

2019/09/26

SJK200

SJK200(浜ノ磯丸作)

サ=サチ子 ヒ=ヒロミ 店=店員

サ:「ヒロミヒロミ、ねぇねぇ、ヒロミヒロミ」

ヒ:「煩いわね!何よ?」

サ:「あのね、付き合ってほしいの」

ヒ:「なんかこの展開前もあったわね…また自分磨きじゃないでしょうね?」

サ:「今回は買い物に付き合ってほしいの。掃除機がほしいのよ」

ヒ:「なんでまた掃除機?今まで使ってたのが壊れたの?」

サ:「ううん、だって、掃除機なんか使ったことないし」

ヒ:「へぇ、ホウキと雑巾でやってたの?案外マメなのね」

サ:「うーん、というか、ホウキも使ったことないわよ。どうせ散らかるから掃除って意味なくない?」

ヒ:「…まさか、あなた3年前に引っ越してから、掃除したことないの?一度も?どうなってるのあなたの部屋?」

サ:「そんなにひどくないわよ!寝るとこ以外はモノで床が見えないくらいの、ちょっと散らかってる感じの部屋」

ヒ:「それゴミ屋敷!」

サ:「えへへ、ありがと!」

ヒ:「褒めてないわよ!で、ここにきて掃除する気になったわけね」

サ:「そうなのよ、寝るところが手狭になってきて」

ヒ:「もう業者に頼むレベルじゃないの…わかったわ、とりあえず掃除機ね。どんなのが欲しいの?」

サ:「ルンバ!」

ヒ:「ルンバ!?バ…バ…バカ?」

サ:「バカ!??…カ、カモメ?」

ヒ:「しりとりじゃないわよ!あのね、ルンバは平らな床の上しか掃除してくれないのよ!床が見えない程の汚部屋では何の役にも立たないわよ」

サ:「そうなんだー。じゃあ、あれ、サイクロン式掃除機がいいわ」

ヒ:「ああ、あれねぇ…あなたには無理よ…掃除機の中にたまったゴミをしょっちゅう捨てなきゃいけないのよ?部屋の掃除もできないのに?掃除機のお世話があなたにできるとはとても思えないわ。だいたい予算はいくらなの?」

サ:「予算?お金?いっぱい持ってるわよ~、びっくりしないでね!なんと!!  一万二千円!」

ヒ:「微妙過ぎてびっくりだわ。わかったわよ、付き合うわよ、あなたの買い物に。じゃ、明日朝一番で行くわよ」

翌日

サ:「ねぇ、ヒロミ。なんで会社お休みなのに、制服着て朝から電気屋にこなきゃなんないの?」

ヒ:「いいから黙ってついてきなさいよ…ここね、掃除機コーナーは…」

店:「いらっしゃいませ~掃除機をお探しでしょうか~」

ヒ:「そうなのよ、あら、あなたはここの店員さん?」

店:「はい、この掃除機コーナーの責任者やらせてもらってます~」

ヒ:「あらー、若いのに感心ね~。そうなの掃除機が欲しいのよ。私のじゃないんだけど、会社の備品なのよ」

サ:「ちょっと!違うわよ!私の!掃除機!」

ヒ:「(目と表情で制して)あ、ごめんなさいね。ちょっとこの子、かわいそうな子なのぉ。本当は備品関係はこの子担当なんだけど、どうも公私混同しちゃうことがあって、アタシがお目付け役で付いて来たのよ。うちの会社もこれから何かと物入りでね。ネットで買ってもいいけど、やっぱり実店舗とお付き合いがあったほうが何かと、いいかなと思ってねぇ。」

店:「そうでしたかありがとうございます!是非当店をごひいきに!」

ヒ:「…それでね、掃除機といっても色々あるでしょぉ?」

店:「はい、いろいろありますよぉ。最近の売れ筋は『自動お掃除ロボット』に『吸引力の変わらないサイクロン式掃除機』」

ヒ:「紙パック!!」

店:「はい?」

ヒ:「紙パック式以外ダメよ!って会社の決まりなの」

店:「なるほど。さすがツウですね~。最近では昔ながらの紙パック式掃除機が見直されてきてるんですよ~。それではこちらなんかいかがでしょう!期間限定で今日までのセール品SJK-200(にぃまるまる)!16,800円。コンパクトな割にはハイパワーで二台目にお求めの方も多くて…」

ヒ:「ちょっといいかしら、これ今日まで16.800円だそうだけど、明日になったらおいくらになるのかしら?」

店:「えっ?えええ?えーっと…1万…あ、いや、2万と…(しどろもどろ)」

ヒ:「目が泳いでるわよ!まぁ、いいわ。で、これがおいくらになるのかしら?」

店:「いやー、もうこれが限界なんですよ~。お値引きの方はちょっと厳しくてですね~。目いっぱいポイントをサービスしちゃいますよー!」

ヒ:「困るのよ」

店:「なにがです?」

ヒ:「そのポイントってのがね。これ、会社の備品なのよ?会社の備品を買って、個人がポイントもらうっていうのは、ねぇ。コンプライアンス上いかがなものかって話になっちゃうでしょ」

店:「ああ、わかりますわかります。じゃあ、こうしましょう。こちら!この加湿器をオマケでつけますよ。ペットボトルで給水できるお手軽簡単加湿器で」

ヒ:「それねぇ、実売価格980円でしょ?そんな売れ残り季節商品押し付けられてもねぇ。」

店:「これもつけます!これからの季節いくつあっても困らない、みずとりぞうさん!6個パック」

ヒ:「加湿器と除湿剤を一緒にしてどうするのよ!ねぇ、お値段、何とかならないの?やっぱりネットで買うしかないかしら?」

店:「ちょちょちょっと待ってください、これ、今後のこともあるんですよね?わかりました、で、ご予算はおいくらしょうか」

ヒ:「12,000円」

店:「うっ、いまちょっと胸が苦しくなって。いや、800円を削る準備まではしてたんですが、あまりの衝撃的な数字に鼓動が激しくなりましたよ!5千円近い値引きですからぁ、それはちょっと」

ヒ:「あ、ダメ?ダメなんだ。ふぅん。そっか。あーあ、どーしよかなー、新しい事務所の電化製品も揃えなきゃいけないのに、なぁー」

店:「うぐっ!……わ”がり”ま”じだ……ほんとに、うちから買ってくださいよ…12,000円で、、結構です」

ヒ:「あら!悪いわね。なんだか無理に負けてもらったみたいで。ほら、お金出して!」

サ:「え!アタシ!?」

ヒ:「そうよ!あなたの…あなたの部署の掃除機でしょ!?はい、12,000円。手書きの領収書ちょうだいね。宛名は自分で書くわよ。え?配達?二人で持って帰るから大丈夫よ!それじゃ、ありがと」

ヒ:「ほらこれ持って!行くわよ!」

サ:「ちょっと、ヒロミ!これ、こんなコンパクトサイズの掃除機で大丈夫なの?かな?」

ヒ:「わかってるわよ!3年分のゴミ屋敷がこれで太刀打ちできるわけないじゃない!?いいからいいから、そこ曲がって、次のオーディオコーナーの角まがって…」

サ:「ちょっとさっきのところに戻ってきちゃったわよ」

店:「おや、先ほどのお客様?何かお忘れ物でも?」

ヒ:「まぁ、覚えててくれたのねうれしいわ。」

店:「ええもう、気持ち的には忘れたい出来事でしたけれども…なんですか?」

ヒ:「もうね、この子ったらほんとにね困ったこと言うの。これじゃダメだって。会社から指定された要件があって、業務用じゃなきゃダメだってのよ。買った後に言い出すんだからホントどうしようもないわね!バカなのよ」

店:「まぁまぁ、よくあることですよ…ええと、はいはい、業務用でしたら…同じメーカーでこちらのSJK-400(よんまるまる)ですね。実は先ほどお買い上げいただいた掃除機の後継機でして、吸引力もヘッドの機能も紙パックの容量もちょうど2倍なんですよ!ただ、お値段も2倍なんですよ~」

ヒ:「ということは?」

店:「ということは…さきほど12,000円でお買い上げいただきましたので、その倍の24,000円!?にはなりませんよ! これもともと34,000円なんですよ1万円引きってそりゃいくら何でもムリですよ。他をあたっていただくしか…」

ヒ:「あらー?社員寮に据え付ける家電製品、どこに発注しようかしらぁ。困ったわー30部屋もあるのにどうしたらいいのかしら~やまださーん、こじまさーん、どこが一体ベストなのー?」

店:「ちょちょちょっとちょっとお待ちください!もう、わかりましたわかりましたよ!事故に遭ったと思えば…もー 24,000円で、大丈夫です!」

ヒ:「え!?いいの!?なんだか悪いわね…無理に負けてもらったみたいで。ついでにもう一個、お願い聞いてくれない?」

店:「えぇ。まだあるんですか。もうここまで来たら、聞くだけ聞きますよ…なんでしょう?」

ヒ:「さっき買ったこの掃除機。今二つは要らないのよ?下取りしてくれる?」

店:「あ、ええ、そりゃもちろんですよ。さっきお買い上げいただいたままですから、そのままのお値段でお引き取りします」

ヒ:「まぁ、うれしいわ。さっきお支払いしたのはいくらだったっけ?」

店:「ええ、ちょうど12,000円です。まだ処理が済んでいませんので、そのままこちらにありますよ」

ヒ:「じゃ、その12,000円と、この12,000円の掃除機を引き取ってもらって、合計24,000円。これで『よんまるまる』持っていくけどいいわね!?」

店:「え、あ、はい。はい!?」

ヒ:「それじゃどうもありがと! はいはいはい、そっちもって、コレ一人じゃ持てないんだから」

サ:「あれれ~アタシわかんなくなっちゃった」

ヒ:「いいのよ、あなたはわかんなくても!早歩きで店を出るわよ」

店:「ちょっと、お客様!お待ちくださいお客様!」

ヒ:「ほらー、さっさと行かないから…なにかしら?」

店:「あのー、ちょっとお勘定が合わなくてですね」

ヒ:「なんでなんで?どうしたの?」

店:「現金がですね、12,000円しかないんですよ」

ヒ:「そうよ?でも、12,000円の掃除機を下取りしてくれたじゃない?」

店:「あ、そうでしたね、下取りがありましたね」

ヒ:「あなたね、そうやって、現金だけしか見てないからそういうふうに感じるのよ、大丈夫?大丈夫よね、じゃ、行くわよ」

店:「どーもすみません、ありがとうございました」

ヒ:「ほらほら、行くわよ行くわよ、小走りで行くわよ」

店:「すみませーん!お客様!ちょっとお戻りください!」

ヒ:「もー、なんなのよ!こんな大荷物持ってウロウロさせて!大変なのよ!どうしたの!」

店:「どーしても、お勘定があわないんですよ」

ヒ:「わかんないなら、電卓とノートもってきなさいよ!」

店:「このくらいのことで電卓使うこともないと思うんですけど」

ヒ:「このくらいのことがわからないから電卓使うんでしょ!?ほら、ノートに借方貸方って書いて!」

店:「借方貸方って…簿記ですか?高校の時にちょっとやったくらいで詳しくないんですけど」

ヒ:「簿記わからないの?会社の基本的な数字もわからないようじゃこの先やっていけないわよ!まず貸方に売上24,000円って、ほら書いて。反対の借方に現金12,000円。」

店:「現金12,000円。ここまではわかるんですけど」

ヒ:「下取りがあるでしょ?借方に 商品12,000円 て書くのよ!現金12,000円と商品12,000円、足していくらになった?」

店:「(電卓見ながら)24,000円」

ヒ:「あってるじゃなーい?どこもおかしいところはないわねぇ」

店:「なんかしっくり来ないんですよ?商品12,000円て現金と同じ扱いでいいんですか?」

ヒ:「じゃ少し専門的な話をするわね。小切手もらったとするでしょ?小切手は小切手よ?現金じゃないわ。でも、帳簿の上では現金として取り扱うのよ?」

店:「はぁ」

ヒ:「それとおんなじよ、掃除機は掃除機であって現金じゃないけど、帳簿の上では現金なのよ!ちょっとわかってる?」

店:「えーとえーと、現金が12,000円で掃除機が12,000円。掃除機が…えーっとえーと掃除機が…12,000円と12,000円で24,000円」

ヒ:「何度やってもおんなじよ!もう仕事にもどんなきゃなんないから、早くしてちょうだい!」

店:「ああ、ちょっと待ってください、えーと、えーと、12,000円と12,000円で24,000円だから。。。もー!わっかりましたー!おっけーです!」

ヒ:「わかったの?理解できちゃったの?」

店:「いいえ、もーしょうじき(そうじき)わかりません。理解するのをホウキしました」





※2018年ちりとてちん杯3位いただきました。
1年経ったので台本公開します~。
口演いただく際には一言ご連絡いただければ幸いです。

この姉妹作
「上級女子力講座」
もどうぞよろしく
https://moon.ap.teacup.com/nopita/3532.html

浜ノ磯丸


2019/09/25

猫が膝に乗ってくるシーズン2019開幕

どうも。

一瞬だけ

朝、猫が膝に乗ってきました。
夏の間は近づいても来ませんが、寒くなってくると膝に乗ってきます。

今年は少し早いような気がするな。

一瞬乗っただけで、すぐにどこかへ行ってしまいましたけども。

2019/09/24

福井で見つけたきのこ

どうも。

実物はなかった


ちりとてちん杯予選開場にいたやつ



帰りのバスから見つけた「きのこの森」


以上です。


「きのこの森」は一度行ってみたいなぁ。

2019/09/23

大阪~福井の旅 4日目

どうも。

帰るだけ

昨日から伊丹空港近くのホテルに宿泊しています。
細君と娘とぼくの3人旅ですが、3人部屋が取れなかったので、ぼくだけ一人部屋です。

昨日はホテルにチェックインしたら、シャワーを浴びてコンビニで買ってきたパスタを食べてビールを飲んで即寝ました。
枕もとの時計の明かりがやたらと明るくて目障りで仕方がなかったのですが我慢して寝ます。
朝、スマホの目覚ましが鳴って起きたところで、その時計の明かりを消せることに気が付き、なんだかすごく損した気分になります。

身支度を整えてホテルをチェックアウト。
ホテルの送迎で空港まで行って荷物を預けて、空港の中のカフェでモーニングを食べたりします。

今日は「帰るだけ」なので、気楽なもんです。

早めに荷物検査を通過して、搭乗口付近で座って飛行機を待ちます。
疲れて動き回る気になれません。

昼前の飛行機に乗って長崎へ戻ります。
台風の影響で離陸の時に心配になるほど揺れましたが、無事に離陸。


無事に長崎に着陸。

今回は空港近くに自家用車を停めているので、車に乗って昼ごはんを食てから、コインランドリーへ。
今回の旅行で出た大量の洗濯物をランドリーで洗濯乾燥させてから帰宅しようという魂胆です。
トータルで1時間ほどかかるので、近くで買い物したりしますが、やっぱり疲れてほとんど座り込んでました。

洗濯終わって帰宅。
片付けの勢いで晩ごはんのカレーを作ります。

ふう。

今回は
初レンタカー
初福井県
初ちりとてちん杯
と初めて尽くしで、結構な経験値がたまりましたね。

さすがに40歳を超え、「初めてだけど大丈夫かな...」という不安よりも「どうにかなるやろ」というあきらめにも似た精神状態が勝っていて、そこまでオタオタはしませんでした。

今回の落語に関しても「娘の落語はもしかしてもしかしたら決勝いっちゃんじゃない?」とすこーし期待していたところもありはしたのですが、冷静に考えてみれば、「決勝15分」という条件を満たせるネタを書いていなかったので、残ったら残ったで困ったことになっていたなぁと思います。
予選8分、決勝15分というのは、本番用と決勝用の2つ落語を準備しておく必要があるので、結構大変だなぁと思います。
同じ落語であっても「8分バージョン」と「15分バージョン」は全く別物といってもいいほどなので、やっぱり演者としては2本分の落語を覚えておく必要があると思います。

次のちりとてちん杯をどうするかとか、あれこれ考えるところはあるのですが、またそれは来年考えましょ。

...目の前に池田の「社会人落語日本一決定戦」が控えてるし...。

2019/09/22

大阪~福井の旅 3日目

どうも。

小浜いいとこ

さすがに昨日は疲れ果てて、夜はホテルに帰るなりシャワーを浴びてすぐに寝てしまいました。
朝起きてホテルの朝食。
部屋まで運んでもらいます。
ついでに昨日もらった「でっちようかん」もいただきます。


水ようかん。

水ようかん大好きで、子どものころお中元でもらう缶に入った水ようかんを食べるのが夏の楽しみでした。
ちょっとしか入ってないからもっといっぱい食べたいな!と思っていたのですが、こちらでは割と普通に売ってるんですね。
いっぱい食べれてうれしい!

ホテルをチェックアウトして散歩しながら移動します。

大きな神社あったので、ちょっと見学させてもらいます。










全体的にスケールがでかい。
鳥居も狛犬も!


歩いて移動して、今日の午前中に行われる「なんで私が予選落ちやねんの会」を見るためにそちらの会場へ。
先着順で演者が決まるという潔い会です。
娘1号も出させてもらいました。
昨日と同じぐらいの出来でした。
今回は記録には残らなかったけど、みんなの記憶には残ったから、よかったと思う。











NHKの朝ドラ「ちりとてちん」の面影があちこちの残ってます。
「ちりとてちん」は前のブログの一大コンテンツだったので、かなりマニアックな見方をしていましたが、まさかこんなところであのドラマで使われた実物を目にすることができるだなんて思いもよりませんでした。
ちょっとうれしい。

午後から、「旭座」にて決勝戦。
開場前から並んでかなり前列で観覧します。

この「ちりとてちん杯」の決勝は、かなり「ガチ」度が高いと思います。
女性だけの大会なので、「男女比」とかで選ばれることもないし、予選と決勝で違うネタを出していいので、「新作」と「古典」のバランスとかその辺の兼ね合いで選出されちゃうこともないわけで。
となると、純粋に落語の腕前だけで選ばれた人が決勝に残ってるということになります。

実際のところ、決勝戦に出場された人の間にはほとんど差はなかったんじゃないかなと思ってます。
結果として順位はついてますが審査するのも大変だったろうなぁと思いました。
結果は以下の通り
1位 ちりとてちん大賞  鹿鳴家安芸「強情灸」
2位 若狭おばま観光局長賞  つね吉「京の茶漬け」
3位 NHK放送局長賞  団子家みたらし「鈴木くんの災難」
審査員特別賞  ぷりん亭芽りん 「弟子インターナショナル」
おめでとうございました!

あと、決勝に進まれた
満腹亭いち福「目指せ!ちょっと岳」
花の家つづみ「初天神」
お二方ともとてもよかったと思います。
「ちょっと岳」は続きが気になります。
「ウツボカズラ」「モウセンゴケ」が出たところで一人で変に笑ってしまってなんかすみません。

決勝終わって少し休みます。
本当は小浜の観光もしてみたかったのですが、時間的にも体力的にも足りませんでした。残念。

夕方、バスに乗って大阪へ。
途中、来るときに寄った西紀SAにで休憩しましたが、あとはほとんど寝てました。
帰りもレンタカーとかにしなくてよかったです。

21時ごろ大阪伊丹空港に到着。
小浜で一緒だった皆さんと別れ、コンビニに寄って晩飯とビールを買ってホテルにチェックイン。

いやはや、ほとほと疲れました。

2019/09/21

大阪~福井の旅 2日目

どうも。

ちりとてちん杯

朝。早めに起きます。
前日コンビニで買っておいたパンで朝ごはん。
相変わらずホテルの部屋が狭いのですが、ベッドの上で食べるのもどうかと思うので、半分立ったままのような状態で食べます。

ホテルをチェックアウトして、タクシーを拾って一路伊丹空港へ。
今日は福井県小浜市まで移動します。
当初はバスでの移動を考えていたのですが、荷物の多さと「演者の精神的負担」を考えて、レンタカーを使って移動することにします。
(まぁ、ドライバーはぼくしかいないので、ぼくの精神的負担は増えますが…)

伊丹空港でレンタカーを借ります。
あらかじめレンタカーの予約をしていたので手続きはスムーズ進みます。
出発前に借りる車の傷をチェックしますが、何しろレンタカー初めてだったので、傷についてはスマホで写真を撮りまくります。
ネットでは「レンタカーは返却するときに最初からついていた傷にもいちゃもんを付けられて、修理代を請求される(ことがある)!」と書かれていることがあったので...。
その辺のお金がかからないコースにしているので多分大丈夫だとは思いますけども。

今回借りた車はトヨタ「パッソ」。
コンパクトカーで軽乗用車と見紛う程です。

伊丹空港から小浜の目的地までは約160km。約2時間ほどの道のりです。
ざっくり長崎市から福岡市まで運転するのと同じくらいです。
そう考えればそんなに遠くないような気がします。

カーナビの案内通りに運転していきます。
とはいえほとんど高速道路でしたけれども。
雨が降ってるし、都心部は3車線だし、慣れてない車だしで、不安で胸がいっぱいです!
運転していると時々車から「ピピッ!」と音がして、なんかのアラートが表示されます。
運転中なので、なんのアラートなのか凝視するわけにもいかず「バッテリーがおかしいのか?」「オイル切れ?」などさらに不安を掻き立てられます。

途中「西紀SA」で休憩。
ちょっと調べたら運転中のアラートは「車線はみ出しアラート」のようでした。
確かにちょっと車体がぶれた時に鳴っていたような気がします。

アラートのことが分かったので、それ以降は安心して運転できました。
北上していくにしたがって、車線は2車線になり交通量も減ってきたので、九州自動車道と同じ感覚で運転できたので、思っていた程運転で精神力が削られることはありませんでした。

そうこうしているうちに福井県小浜に到着。

ちりとてちん杯の会場へ演者2名を送り届け、ぼくは車を返しに行きます。

今回福井で1泊することになっているので、このままレンタカーを借りっぱなしにして、明日大阪まで乗って帰り大阪で返却する...というのが一番スマートだと思われます。
が、スケジュール的に明日大阪にレンタカーの窓口が開いている時間に戻れそうにありません。
なので、「乗り捨て」というシステムで、大阪で借りたレンタカーを小浜で返却することにしました。

駅前のレンタカーの窓口に行ってみると誰もいません。
電話をかけると10分ほどで店員さんがやってきました。
今回、返却の時間がわからなかったので時間いっぱいで設定していたので、夕方以降に返却しに来るものと思っていたようです。
傷のチェックとかしつこいくらいに見られるのか、もともとついていた傷なのに修理代をふっかけられるのか、とビクビクしていたら、車の外周をさーっと確認して「OKです!」で終了でした。
ちょっと拍子抜け。

そんな小浜駅。
のどか。天気が良くないのが残念。

てくてく歩いてちりとてちん杯会場へ。

今回ぼくは落語の出番があるわけではないので、細君と娘1号の会場に最初から最後まで居座ります。
というか、今回はこの会場に演者2名を連れてくるのがぼくの仕事だったので、ぼくの仕事は終わり。

その「仕事」は終わりだったのですが、自分の出番はないのに、娘の出番が近づくにつれ無性に緊張してしまいます。
むしろ自分の落語の出番のほうがまだ緊張しないのではないか、と思うほどです。

そんなこんなで娘の出番。
今回はぼくが書きおろした落語での出場です。
演目は「セーラー服と天秤棒」。タイトルからして外連味の塊。

6月に長崎で口演して以来2回目のオフィシャルな場での口演になります。
6月の時の客席の反応をもとに、脚本・演出としてかなり細かく「監督」「指導」してきました。
自宅でほぼ毎日練習してきましたが、最後まで「うーん...60点!」くらいの点数しか付けられない状況でした。
なので、今回も「70点」取れれば御の字、ぐらいの気持ちでいました。

が、ふたをあけてみると、思っていたよりも出来がよく、自宅練習ではなかなか思うようにできなかったところが全部クリアできてて、ちょっとびっくりしました。
点数つけるなら「90点」といったところでしょうか。
良きかな。

会場のお客さんも狙ったところで想定通りの反応でした。
(なお「自分で書いた落語なのに、自分でようわろてはりましたね」と、同じ会場にいた人に言われました。
確かに、自分が書いたネタが自分好みで大好きというのもありますが、お客さんがこちらの策略通りに笑ってくれてるのが面白くて「ほくそ笑んでいる」というのが正しい状況です)

懸案の娘の出番が終わって肩の荷が下りたところ。

その後、細君の出番がありましたが、ほっとしすぎてしまい、あまり覚えてませんw

今回最初から最後までずっと同じ会場にいて、最初から最後まで落語を観ました。
かなりの本数の落語を見ることになるので、なかなか全部を記憶できず、どうしても全部終わった時に「あれ?どんな落語だっけ?」となってしまいます。
ぼくは審査の基準はよくわかりませんが、印象に残りやすいのは、なんといっても

「声が大きい」

これに尽きると思います。(ただただ大声を出せばいいというものではありませんが...)
自然な発声で最初から最後までハキハキと客席の隅々まで声を届かせることは、最低条件でもあり、意外と高度なテクニックでもあるなぁと感じました。
「声」だけに絞っても、半分くらいの人が足切りにあうんじゃないかなぁ、なんてことを考えたりしました(個人の感想です)。

あとは「表情」とか「間」とか、いろいろ細かいことはありますけど、演者本人が「今、私は、落語やってて楽しいです!」というのをいかに伝えるかにかかってるんじゃないかなと思います(個人の感想です)。
「うまく、じょうずに、きれいに」よりも「楽しく、おもしろ、可笑しく」。

ともあれ、いっぱい落語をみてちょっとぐったりしてしまいましたが、一度宿にチェックインしにいきます。

今日の宿はこんな感じ。

和風~。
お面がちょっと怖い~。

宿に荷物を置いて「旭座」へ。
ここで決勝戦へ進出する面子の発表があります。
懇親会もかねているので、お酒を飲んで、おいしいもの食べて楽しいです。

肝心の決勝戦へは、娘も細君もコマを進めることはできませんでした。

残念といえば残念ですが、今回は娘の出番のすぐ後のいち福さんが決勝に進んだので「ナイスアシストだったぜ!」という評価です。
予選会の会場では、客席にも疲れが見えてきたころに、娘の「セーラー服と天秤棒」だなんて謎めいた落語が始まり、お客さんの集中力をぐぐぐっと引き戻すことができたのはなかなかのファインプレーだったと思ってます。
(まぁ、いち福さんの場合、前が誰であろうと一気に客席の空気を変えることができたと思いますけども)

なお、審査をしてくださった柳家小せん師匠に評価をお伺いに行ったところ
「この本は誰が書いたの?お父さん?いけませんよお父さん、こんな自分の趣味を娘さんに押し付けたら」
「やりたくなかったらやらなくていいんだよ」
「古典落語を知らない人も楽しめるし、古典落語を知っていたらより楽しめる内容だった」
「もっと目線の使い方を工夫する必要があるところがあった」
「やりたくなかったらやらなくていいんだよ」
なんてことを言っていただきました。
ううーん、褒められて、るのかな、かな?

誰が書いた作品なのかについては、もしかして審査の段階で議論紛糾したのかなあ。
「やりたくなかったら...」というのは、比較的娘が淡々と演じるのが「楽しくなさそう」に見えたのかなぁ。
この落語、「当て書き」してる面もあり、あまり「演じない」ことを前提にしてたからなぁ。

「笑福亭松之助師匠の落語を彷彿とさせる」というご意見も別のところからもいただいたりしました。

さて、その後も会場を移し、宴は続きます。
基本的に女子の大会なので「女子率」が高く、ぼくは終始圧倒されてましたね。


ここで、林家染雀師匠にもご挨拶ができました。
過去のちりとてちん杯で間接的にぼくの落語を評価していただいているので以前から一度ご挨拶だけでも、と思っていましたので、今回はその念願叶って良かったです。
「お父さんも落語うまいですよ。見たことないですけど」と言っていただいたので、多分喜んでいい、と思います。

そんなこんなで小浜の夜は更けていきましたとさ。

2019/09/20

大阪~福井の旅 1日目

どうも。

「ちりとてちん」からの「ちりとてちん」

福井県小浜市。
ここで毎年「ちりとてちん杯 全国女性落語大会」という女性だけの落語の大会が開催されています。

で、この大会に、うちの細君は毎年のように参加しています。
ここ近年は娘1号も参加しています。

実はこの大会で、細君は何度か賞をもらっています。
そして、その賞をもらった時に口演した落語は、すべてぼくが書いた落語です。
すべてぼくが書いた落語です。
(大事なことなので2回言いました)

今年も細君と娘1号はこの大会にエントリーしています。
今回は初めて、娘のために落語を書き下ろしたので、その管理監督としてぼくも福井までついていくことにしました。
ちなみに今回は細君には書いてません。

そんなわけで今日は仕事半休もらって、午後から移動します。

大会は土曜日開催なのですが、当日移動では間に合わないために、前日から移動する必要があります。

夕方の飛行機で大阪へ。
空港から少し離れますが「石橋」のビジネスホテルに3人でチェックインします。

3人部屋はこんな感じ。

まさかの2段ベッド。青少年自然の家の風情あり。
元々和室を改装したと思われる部屋で、二段ベッドとシングルベッドが置いてあります。
さらに、おそらく後付けしたであろうユニットバスルームがあります。
おかげでベッド以外の自由に動けるスペースがかなり狭く、大人3人で訪れたら、もう「寝るしかない」状況です。

娘は疲れてるし明日もあるので、このままホテルで休ませることにして、大人は食事をかねて出かけます。

「和食巧房 ちりとてちん」
ここはアマチュア落語界では有名なご夫婦がやっているお店です。
大阪で開催される社会人落語日本一決定戦に参加した時に寄せてもらったことはあるのですが、通常営業の時に訪問するのは初めてです。


つきだしの「ちりとてちん」。

日本酒もうまいうまい。うまいうまい。


うまいうまい。


そして、「ちりとて麺」。


満足満足。
あー、こんなお店が長崎にあったらなぁ。


本当はもっと飲んだくれてしまいたかったのですが、ぼくにも明日があるので、軽めで切り上げてホテルに戻ります。

ホテルは前述のとおり、ちょっと不思議な感じでしたが、疲れもあったし、軽くお酒も飲んだので、そこそこよく眠れました。

2019/09/19

はじめての役満!

どうも。

しかもダブル役満!


なんとなーく3DSダウンロードした麻雀ゲーム。
この間の休みの夜、細君と通信対戦してたら、これ。

四暗刻単騎!

配牌時はそんなに良くなかったのですが、自模っていくと、どんどん暗刻が増えていきました。
最後は「『東』はだれか捨てるだろう...」と単騎待ちにしていたところ、上家のコンピュータが振り込んできました。

ゲームとはいえ、テンパった時には手が震えましたね。

初めての役満です。やったね!



…なお、この後、腸炎ビブリオに中りました。

2019/09/18

熱は下がったが

どうも。

まだフラフラ

「おつとめ品」のカツオの刺身に中って七転八倒の責め苦を受けた昨日から、一晩明けた今日。
熱を計ったら36.0℃。
平熱。

病院で処方してもらった薬は効いたのか、菌が全部出て行ってしまったのか、免疫力が勝ったのか、とにかく熱が下がったので昨日よりは動けそうです。
だるいし、気を抜くとトイレに駆け込む必要が出てきますが、昨日よりはマシです。

仕事を休むわけにもいかないので、頑張って職場へ。
昨日の診断結果を話して、午後休をもらいます。

昨日、ギリギリでこなした仕事をもう一回チェックして、間違ってなかったことを確認。
あと、どうしても今日中にこなさねばならない仕事を必死に終わらせて、昼から帰ります。

昼はバナナだけ食べて、あとはひたすら寝ます。
動けず。
何とか今日中に体力回復を図りたいです。

そんな日の夕間暮れ。

2019/09/17

腸炎ビブリオになりまして

どうも。

悪心腹痛下痢発熱

夜中、どうも胃のあたりがムカムカして目を覚まします。
時計を見たら午前3時。

そういえば、晩ごはんを食べた後に無性に物足りなくて菓子パンを食べたりしたから、胃に負担がかかったのかな、と思いながらひとまずトイレへ。
さすがにリバースまではしませんが、ちょっと下し気味です。

ひとまず買い置きの胃薬を飲んで寝ますが、やっぱりムカムカが止まらずろくに寝れません。

朝、いつもの時間に起き出しますが、やっぱり胃がムカムカするし、完全におなかを下してしまいなかなかトイレから出ることができません。

当然朝ごはんも食べる気にもなれず。

よくよく思い返してみると、昨日の晩「おつとめ品」の刺身を買って食べたのでした。
もしかしてあれが「中った」のかもしれません。
とはいえ、家族みんな食べたはず...。

細君に聞いてみると「うーん、ちょっと気持ち悪い、かな」ぐらいの反応。
娘×2は「特に」と普段通り。

どうやら、ぼくが一番具合が悪そうです。
朝だけで何度もトイレ通いを強いられます。
気持ち的には仕事休みたいくらいでしたが、どうしてもやらねばならぬ仕事があったので、正露丸を飲んで職場へ向かいます。

午前中、何度かトイレに行く羽目になりましたが、正露丸が効いてくれたのか、昼頃にはひとまず落ち着きました。
食欲はほとんどないのですが、何か食べておかないときついので、少し昼ごはんを食べて、また正露丸を飲みます。

少しでも横になりたかったので昼休みは自分の車でシートを倒して横になっていました。

これで少しは回復したかなと思いきや、時がたつにつれて体がだるく重くなっていくのを感じます。
この感じ...発熱している...?

もしかしてもしかしたら、正露丸で下痢を止めてしまったがために、それがために毒素が回ってしまった?そんなことを考えながら、どうにかこうにか最低限やらなきゃならぬ仕事はこなします。

ネット上では
「食あたりの時に正露丸を飲むと本来排出してしまうべき毒素を止めてしまうのでよくない!」という意見と
「正露丸は腸の運動を正常に戻し、腸内の過剰になった水分量を調整して食あたりによるつらい下痢を改善します」という意見が入り混じっています。
まぁ、後者の意見は正露丸のメーカーのサイトに書いてあったことですけれども。

正露丸を飲んだことがよかったのか悪かったのかは置いといて、とにもかくにも病院に行った方がよさげです。

定時で上がって、割と遅くまで空いている胃腸科の病院へ行きます。
もうこの時点でフラフラです。

病院で熱を測ったら38.9℃。
そりゃフラフラにもなるわ。

先生に症状を話します。
夜中にムカムカして目を覚ましたこと。
吐いてはいないけど下痢したこと。
胃薬は効かなかったこと。
正露丸を飲んだこと。
刺身を食べたこと。

「刺身は何を食べましたか?」
「ええと、カツオとかサーモンとかタコとか」

先生はカルテに「カツオ」「タコ」だけ書いて「サーモン」は書きませんでした。

その後、触診とか血圧とかあれこれ調べてもらって

「腸炎ビブリオだと思います。まだこの時期多いんですよ。海水魚にいる菌です。
 下痢が続くと脱水症状になるので、経口補水液とかスポーツドリンクとかを飲んでください。
 薬は抗生剤と鎮痛剤と胃薬出しときます。抗生剤は3日分。他は5日分です。お大事に」

とのことでした。
正露丸を飲んだってことを伝えたら、もしかして「そんなもん飲んだらダメです!」とか怒られるんじゃないかと思ったのですが、そこには何も触れられずでした。

薬をもらって病院を後にします。
病院代は1,500円くらいでした。
...おつとめ品でちょっとお金を浮かそうとしたら、かえって高くつく始末。勉強代勉強代。

途中スーパーに寄って、言われたとおりに経口補水液を買って帰宅。

食欲もないのでバナナを食べて、経口補水液を飲んで薬を飲みます。

熱を計ってみたら、37.9℃。
このまま薬が効いてくれれば何とかおさまりそう。というか、おさまってほしい。

2019/09/16

久しぶりの落語

どうも。

PAセット実戦初投入

今日は福祉施設での敬老会の出し物で落語の依頼をいただいていますので、行ってきました。
昨日せっせと動作確認したPAセットも持参して、実際に使ってみることにします。

今日の出し物はこんな感じ
「てんしき」磯丸
「元犬」舞扇
三味線・唄 たき
「動物園」舞扇
「勘定板」磯丸



年齢層高めなので、大きな声でゆっくり話すことを心掛けます。
事前のPAセットの設定に気を取られ過ぎてしまい、枕でしゃべろうと思っていたことがいくつか抜けてしまいます。
そんな中「てんしき」。
これは今月大阪池田で行われる社会人落語日本一決定戦にエントリーしている落語です。
古典落語の「転失気」を少し改作しています。
決定戦当日と同じようにやって反応を確かめようかとも思ったのですが、客層を考えてかなりゆっくり目にしゃべります。
大会では制限時間10分という縛りがあるのですが、今日は時間は気にせずゆっくりしゃべります。
思っていたよりは反応が良かったのでこの調子でいけば大丈夫かなと手ごたえを感じます。

最後は「時そば」にしようかと思っていたのですが、思ったよりも時間が押してしまったので、急遽「勘定板」にしました。
「てんしき」→「勘定板」はいかがなものかと思わなくもないのですが、すぐにできる一番短いのはこれくらいしかないので、背に腹は代えられず。
これは、割とウケます。
こんな時のためにごく短い落語というか小話を仕入れとかないとなぁ。寿限無でもいいんだけど、寿限無ここのところ全然やってなかったので、ちゃんと喋れるかどうか不安だったんですよね。

全体を通して一番反応がよかったのが、たきさんの三味線と唄でしたね。
たきさんにはピンマイクを装着してもらっていたのですが、ちゃんと声を拾っていたのかどうかはよくわかりませんでした。

サンパチマイクはちゃんと動作していたっぽいのですが、スピーカーの音量が会場の広さにマッチしていたのかどうかは、ちょっとよくわかりませんでした。

6月に立山亭で落語して以来、人前でまともに落語することはなかったので、少しばかりあたふたしてしまいましたが、それなりに楽しんでもらえた...かな?

2019/09/15

PAセットを試す

どうも。

サンパチマイクはとてもいい。

この間ネットで注文したPAセットが一通り揃ったので、動作確認のために自宅でセッティングしてみます。

スピーカーはサウンドハウスの「moni one」。
これに、SONYのC38-B、いわゆる「サンパチマイク」を接続します。
ケーブルは10mのXLRケーブルを購入しています。
マイクスタンドは「KC デスクトップマイクスタンド ブラック MDS-2300/BK」を購入しました。
マイクスタンドとマイクのマウントが合うのか心配していましたが、うちのマイクにはホルダー規格PF1/2を3/8インチに変換するネジがついていたので、今回買ったスタンドと合致しました。
安定感もあるので実用に耐えそうです。

接続を確認して、電源投入。ファンタム電源も投入。
サンパチマイクをスイッチオンします。
マイクに向かってしゃべってみたら、無事に声を拾ってくれました。
離れてしゃべってもしっかり声を拾ってくれるのでとてもよいです。
これなら落語で上下で首を振ってもちゃんと声を拾ってくれるので頼もしい限りです。

スピーカーの音量については現状では何とも言えません。
さすがに家の中で音量を上げるわけにはいかないので。
ただ、スピーカーのサイズ感は思っていたよりも小さく軽く、持ち運びは楽そうです。
それがだけに、ある程度の広さの会場での使用に耐えうるかは少し心配です。

ついでにワイヤレスマイクも試してみます。
XIAOKOA 2.4G ワイヤレスマイク クリップマイク ネクタイ式マイク ピンマイク 拡声機能 ハンズフリーマイク 高音質 軽量 携帯電話/iPad/PC用
ファンタム電源は必要なさそうなので、ステレオミニプラグに接続します。
これは…ちょっと、感度があまりよろしくないです。
普通の声でしゃべるのであれば、かなり口元にマイクを近づける必要がありそうです。
ヘッドセット式であればそれもできるのですが、今回購入したのは胸元につけるピンマイクなのでちょっとマイクの位置を調節するにも限度があって、もしかしたら、全然声を拾ってくれないかもしれません。
声を張ればまた違ってくるかもしれませんが、これも家の中では実験できません。


ともあれ、当初の目的だった「サンパチマイク」を最低限使えるようにするという目的はなんとかクリアできそうです。

折を見て使っていきたいと思ってます。

2019/09/14

第15回笑菱寄席

どうも。

めちゃくちゃクオリティ高い

今日は佐賀まで落語を観にいきます。
佐賀大学落語研究会OBの方々で構成される「笑菱会」による落語会を観にいきます。

現在佐賀大学の落語研究会は活動していないようですが、OBの方々は精力的に活動されているようです。
これまでも何度か観にいきたいと思っていたのですが、毎回タイミングが合わず、やっとのことで今日初めて観にいくことができました。

高速道路を飛ばして、会場へ。
これまでは佐賀城本丸歴史館の広い畳敷きの会場で開催されていたそうですが、今回からメートプラザ佐賀に会場を移しての開催となったようです。



開演ギリギリに到着したらもうすでに開口一番の口上が始まっていました。

今日の番組はこんな感じ
「平林」せんだん亭三鶴
「親子酒」笑っ亭銀馬
「加賀の千代」笑っ亭風太郎
「牛ほめ」天裕亭らんず
「風呂敷」せんだん亭助々
「高砂や」鯱の門さん酔
「猫の災難」落楽亭粋夢


会場のキャパは400人ほどでしょうか。お客さんは半分以上入っていたようなので250人ぐらいだったと思います。
集客力が高いです。
あざみ落語会は200行けば御の字の集客力ですから…。

客層は比較的年齢層高めでした。
駐車場が広くて車で乗り付けられるのは強みだなと感じました。
あと、落語はしないけど受付とか設営とかのスタッフの方が多いのがうらやましいなと感じました。
あざみ落語会は演者=スタッフというカツカツの人員でやっておりますので…。

さて、落語のほうは、皆さんとてもクオリティが高くて驚きました。
演者の年齢層比較的高めですが、お客さんともマッチしていて、ゆったりとしたテンポでじっくり聞かせる落語が多かったように思います。
みなさんキッチリ稽古して仕上げてきているのを肌で感じます。
ぼくも長いこと落語に係わっているのですが、恥ずかしながら「高砂や」を生で聞いたのは初めてでした。
「謡」があって、難しい噺なのに、上手にこなされていました。

今回の白眉は「風呂敷」だったと思います。
演者の助々さんのお噂はかねがねお伺いしていたのですが、まさかここまでの本寸法の落語が、こんなところで聞けるとは思わず、只々聞き入ってしまいました。
圧巻。圧巻。

全部終わってから、演者の皆さんに挨拶させてもらって、帰路につきました。

刺激を受けまくったので、帰り高速道路を運転しながら落語を練習しましたね。いっぱい練習しました。

2019/09/13

火花

どうも。

スパークス=線香花火

又吉 直樹「火花 」を読みました。
文庫化されていたので、試しに読んでみるかなぁと思って買いました。

以前テレビか何かで「後輩芸人に読ませて理解できるかどうか確かめながら書いた」という話を聞いていたのですが、意外と使われている言葉は難しくてそれなりに読みごたえはありました。

とはいえ、複雑なことを書いてあるわけではなくて、読むのに苦労はしませんでした。
出張の間の移動中に読んでしまいました。


とても面白かったのですが「笑いとはなにか」について、ちょっと考えこんでしまいました。

あと、ラスト付近の神谷はなくてもいいかなぁ。


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