2019/11/30

第12回あざみ寄席、でした

どうも。

まあまあ

そんなこんなで、今日は第12回長崎あざみ寄席本番。

会場であるNBCビデオホールで落語会をするのも8回目になるので、搬入からの設営はわりとスムーズです。

下座の準備やら出ハケのリハーサルをして開場。

今日はいつもよりもお客さんの入りがよくて、最終的には過去最高の入場者数になりました。
ありがたいありがたい。

今日の出し物はこんな感じ
「看板のピン」 楽鱈
「熊の皮」 舞扇
「殺人教師(講談)」 凡太
-中入り-
俗曲 たき
「花筏」 凡五
「もーぬっけん」 磯丸
-中入り-
「長短」 福太郎
「松山鏡」 風花
「淀五郎」 無学

落語、講談、俗曲、ちなみに俗曲の中では「かっぽれ」の踊りもありという盛だくさんの内容でした。
メインとなる落語も軽い噺から重厚な話、古典改作もありでなかなか楽しいラインナップだったなぁと勝手に思っております。

終了後の片付けもスムーズだったので、終演から撤収までのリミットが短かったにも関わらず、時間内に撤収完了できちゃうというパーフェクトぶりでした。

その後はおいしくビールを飲めたし、泥酔しない程度に抑えられたしでその辺も良きかなでした。

以下、個人的反省

今回は「もーぬっけん」という落語をやりました。
佐賀の方言をテーマにした落語で、とある古典落語の改作です。
以前「さがや」という落語を書いたので、もう一つくらいは佐賀弁をテーマにした落語をやりたいなという思いがあってこの落語を手掛けた次第です。

…と、「佐賀弁をテーマにする」というのを決めたのが10月に入ってからで、それまでは「たらちねの改作」「ん廻しの改作」「金明竹の改作」となにかしらの「言い立ての改作」を視野に入れていたのですが、どれもうまくまとまりませんでした。

で、以前から考えていた「佐賀弁をテーマにした落語」に行きついたわけです。
「なんか、『さがや』の二匹目のドジョウを狙ってるようで気が引ける」という思いがあって、佐賀の方言をネタにするのはちょっと避けてたところもあったのですが、本番がどんどん近づいてくるので、背に腹は代えられずの苦肉の策でした。

佐賀弁をテーマにするといっても最初からこの噺が頭にあったわけではありませんでした。
当初は
「居酒屋」→方言がきつすぎてメニューがわからない
「棒鱈」→佐賀の方言で謎の唄を歌う
なんてものを考えていたのですがどうもしっくりきません。

佐賀の方言辞典やら佐賀の民話やらの本を読み、佐賀にわかのDVDを見て、実家に電話をかけ、そうこうしているうちに、なんとなく出来上がっていったのが「もーぬっけん」です。

この落語前半部分は比較的早い段階で(といっても11月に入ってからですが)固まったのですが、なかなか後半が固まらず少し苦戦しました。
登場人物のキャラクターが固まらず、本番前日まで試行錯誤していました。

どうにかしっくりくるキャラクターが本番で出せたのですが、それでもやはり、練習と計算づくが足りておらず、中盤から後半にかけて少し失速してしまったのが反省点として挙げられます。
前半は「まあまあ」狙い通りだったと思います。

所作が多く、表情で笑いを取っていくスタイルの落語は、正直あまり得意ではなかったのですが、トータルで見ればよく笑ってもらえたのでよしとしたいです。
もうちょっと練習して、ローテーションに加えられたらいいのになぁと思ってます。

久しぶりの20分オーバーの落語で、高座を降りたら膝ががくがくしました。

そんな感じ。

ともあれ、今年も無事にあざみ寄席が終わって何よりです。

3 件のコメント:

  1. おつかれさまでした!
    えっと、「もーぬっけん」って、どういう意味ですか?
    「もう抜けん」じゃ、ないですよね…?

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    返信
    1. やましたさん
      そうか…だざいふ人には通じないか…
      「もう」「ぬっ」「けん」です。

      「ぬ」です。古語。下一段活用かな。

      削除
  2. >「もう」「ぬっ」「けん」です。
    「もうたい」「ぬらっぺ」「けんじくん」…いよいよもってわかりません。
    各方面から「一緒にするな!」という声が聞こえてきます。

    返信削除

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