2020/04/20

苦役列車

どうも。

漢字が難しくてですね

外を出歩くことなく自宅で過ごすことが求められる昨今、本が読みたいなと思ったので、読みたい本を物色しています。
自宅にも読んでいない本が何冊かあったのですが、続き物の途中の本で、その前のストーリーをすっかり忘れてて、最初から読み直しになってしまうため、さすがに読み直す時間も体力もなく、結局別の本を探すことになります。

本屋に行くのもいかがなものかと思ったので、Kindleを使って、電子書籍で探してみることにします。
そういえば数年前になにかの賞を取った「苦役列車」が面白そうだったので、いまさら感がありながらもKindleで購入して読んでみることにします。

Kindleで今まで何冊か本を買ったことがあったのですが、主にきのこの図鑑だったりして、まともに活字の本を読むのは初めてです。
読みにくいのではないかと心配していたのですが、字の大きさも変えられるし、紙の本と違って寝っ転がっても読みやすいので、思った以上に読みやすいなと思いました。

「苦役列車」は西村賢太氏の私小説のようです。
そんなに長い読み物ではなかったので、あまり時間もかからず読み切ってしまいました。
想像していた以上に難しい漢字が使われてて、初ページの1単語目が「嚢時」で、見たことも聞いたこともない単語だったので、いきなり心が折れそうになりましたが、わかんない単語は調べながら読んでいきました。
使われている漢字は難しかったのですが、内容はわかりやすくて読みにくいと感じることはありませんでした。

学歴も仕事もお金も友達もいわんや彼女もいない、いわば救いようのない主人公の生活が描かれています。

救いようがなく、どうしようもない人間な主人公ですが、日銭を稼いで、酒を飲み、女を買いに行くというのは、これ、落語に出てくる江戸っ子とおんなじじゃないかと感じました。
そう思えば、なんとなく「救いようがない」と感じたこの本にも落語的なシンパシーを感じました。

後半はぎっくり腰になったお話でしたけど、個人的にはこういう日常の描写のほうが好きです。

思いのほかKindleの使い心地がよかったので、また買って読んでみようと思いました。


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