土曜日。
現金書留を出す必要があって、中央郵便局へ行くことになりました。
せっかくなので散歩がてら歩いていくことにします。
自家用車を使ったり、バスを使ったりすると、ある程度計画を立てて移動しないと、駐車場の問題だとか、降りるバス停をどうするかで困ったりするのですが、歩きだとその辺が行き当たりばったりでよくなるので、その辺は気楽でいいです。
昼ごはんを食べようと、ふらりと見かけたうどん屋さんに立ち寄ります。
港に大型客船が入ったせいか、店内はほぼ中国からの観光客ばかりでした。
ぼくが入店した際、店員さんも「この人は日本人なんだろうか??」と不安げに接してこられましたが、「ごぼう天うどん!」と発声した瞬間に安心してもらえました。
うどんを食べ終えて、郵便局へてくてく歩きます。
歩きながら落語の練習をすると捗ります。
そういえば桂枝雀のWikipediaにも「深夜の歩行中にネタ繰りをして警察に通報されたり」と書いてあったので、歩きながらの落語は多分効果的なんでしょう。
くすり…くくくくく…
薬局も笑ってくれてありがとう。
中央郵便局。
てっきり時間外窓口しか空いてないと思ったのですが、土曜日も窓口業務はやってくれてました。
現金書留の手続き。
これだけ世の中がキャッシュレス化が進んでいながらも、祝儀不祝儀は現金ですよね。
案外あっさり郵便局の用事が済んでしまい、しばらく時間が空いてしまいました。
このままあちこちをウロウロしながら落語の練習をしてもいいのですが、さすがに歩き疲れたのでどこかで休憩したいと思います。
こんな時、チェーン店の喫茶店でもあればいいのですが、こんな時に限ってなかなか見当たりません。
ふと見つけたレトロな喫茶店を見つけたので、勇気を出して入店。
店内のカウンターには、品の良いおばあさんがひとり。本を読んでいました。
ぼくが店内に入るとそのおばあさんが、店の奥に向かって「おきゃくさんですよ」と声をかけ、店員のおばさんが出てきました。
「今日は一人でやってるんですよ。厨房に入っちゃうとこんなかんじで」
とのこと。
コーヒーを注文します。
マンガ本がいっぱい置いてあったのですが、なんとなく読む気にならず。
なんとなく、つけっぱなしになっているテレビを見るともなく、ぼんやりと眺めつつ。
コーヒーをちびちび飲んで。
ああ、こんなお店が近所にあって、いきつけになれたらいいのにな、と思いながら半時間ほど時間を潰して、お店を後にしました。
お店を出る時「ごちそうさまでした」と言ったら、最初からいたおばあさんが、「まぁ、やさしい声ね」と褒めてくれました。
ありがとうございます。
たまに散歩してみて、たまに知らないお店に入ってみると、いろんな発見があって、なかなか面白いなって思いました。
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