2026/08/29

ドラマリーディングの夜vol.24 を観に行きました

どうも。

今日はいつもお世話になっているたじまさん主宰の「長崎ドラマリーディングの会」の公演を観に行きました。

今回の公演は以下4作品。
「飛ぶ鳥、そして後の濁り」
「みえている」
馴染みの理容室」
「スイングオアダイ18」

僭越ながら感想をば。

「飛ぶ鳥、そして後の濁り」
家の周りに来る鳥を双眼鏡で観察する男。
それが他所の家をのぞいていると勘違いされ、その家からクレームが入る。。。というお話。

花鳥風月、という四字熟語がありまして。
辞書的には「自然界の美しい風景や、それを愛でて楽しむ風流な心を意味する四字熟語」、なのですが、昔テレビで、タモリ氏が言っていたことを思い出します。 「花鳥風月というのは、人間の興味が向く年齢的な順番だ。若いときから年を取るごとに、上に向かっていく。若いころは地面に近い方である『花』、それから少し上がって『鳥』、やがて『風』(空)、そして『月』(宇宙)へ」みたいなことを言っていた、ような気がします。タモさんじゃなかったかもしれないし、そもそも、そんなこと誰も言ってなくて、ぼくが夢で見たことなのかもしれませんけど。
自分もぼちぼち、「花」から「鳥」へと興味がうつるステージなのかも知れない、なんてことを想いながら観ました。
(まぁ、未だに地面スレスレのキノコが好きな時点ではまだまだひよっこなのかもですけど)

確かに「レンズ越しの対象」というものには、肉眼では得られない魅力があります。
それは双眼鏡であっても、天体望遠鏡であっても、顕微鏡であっても、一眼レフカメラであっても。
とにかく、光学的に拡大されたり、切り取られたりした対象には夢中になってしまう。
わかる。とてもよくわかる。
キノコの撮影が大好きな身の上としては、この辺はすこーしだけ気にしているところでもあります。
道端にしゃがみこんで限りなくローアングルででっかい一眼レフを構えている人間がいたら、明らかに不審者です、自覚はあります。
その際に、「何してるんですか?何を撮ってるんですか?撮影したデータを見せなさい」と言われたらどうしよう、とはちょっと思ってます。
そして、数百枚にわたるキノコの写真のデータを開陳することになるのかな、と思ったりはしてます。
まぁ、特にやましいことはないので、解説を含めて全データをお見せしますけども。

カメラであれば、撮影したデータが残っているので、まだ潔白の証明はしやすいかと思いますが「双眼鏡で鳥を観察していました」、というのは、証明が難しいかも知れませんね。
その辺の、「いかんともしがたい」事態をうまく描かれていたと思います。

そんな「バーダーの入り口にも立っていない男」が、大砲みたいなレンズを担いで山奥に潜む「ガチのバーダー」にクラスチェンジするところもちょっと見てみたいです。

あ、たじまさんにオススメされたボードゲーム「ウイングスパン」まだやってません。
自分用のスイッチが手に入ったので、近々やります...。


みえている」
心療内科にて、人の耳の付近に紫の煙のようなものがみえる、と訴える患者。
それは、眼科で診てもらうべき、という精神科医。
果たして紫の煙の正体は...?

ドラマリーディングお楽しみの落語オマージュ作品。
今回は特定の古典落語が下敷きにあったわけではなく、たじまさんが「疝気の虫」や「あたま山」のような作品に着想を得て執筆したという作品とのことです。
ご当人は「これは落語と呼べるのか...?」と及び腰でしたが、落語として演じれば、ちゃんと落語になると、ぼくは思ってます。
時間的なサイズもちょうどよくて、登場人物が2人だけで、その2人の会話だけでストーリーが展開していくという意味ではとても落語として演じやすい方だと思います。

普通の人には見えないけど、主人公には見える、というのは落語でいえば何か、とあれこれ考えてみたんですが、結局「死神」ぐらいしか思いつきませんでした。
その意味ではほかの落語と被ってないとも思います。

時々リアルでも「見える」という人がいらっしゃって、ぼくはそういうのを否定することはないし、むしろ、自分も見えたら面白いのに、と思う性質です。
結局、あの紫の煙はなんだったの?というのが、見終わったあとも尾を引く良作だと思いました。


馴染みの理容室」
数か月ぶりに常連客と理容室の主人の会話。
とある出来事により足が遠のいていた客。散髪しながら会話する主人。
その事件と、その後。

今回の「静かな作品」はこれ。
佐賀の地元にいたころ、なんとなく近所の床屋さんに行きづらくなって、わざわざ遠くの床屋さんに行ってたことを思い出しました。
何が理由だったのかはわからないんですけど、とにかく、近所の床屋さんに行きづらくなったんですよね。
なんとなく、地元過ぎて、その雑談が地元の人間の狭い範囲の話題になっちゃうのが、居心地が悪かった、というのも一つかもしれません。

これが「理容室」というのが、また絶妙で、「美容室」だったらまた意味合いが変わってくる気がするんですよね。
昔の言い方で「床屋」と「パーマ屋」ですからね、なんかね、違いますよね。

これも落語の話になって申し訳ないのですが、落語の中では「床屋」といえば、なんとなく人が集まって、なんとなく雑談をし、そこから噂話が広がっていくというのがあります。
「崇徳院」という落語がその好例で、恋煩いで寝込んだ若旦那のために、相手の情報収集をしに床屋と湯屋を巡る主人公が描かれています。

SNSで拡散される噂話もさることながら、見えない形で、身の回りに拡散されていく昔ながらの口頭での噂話、他人からの評価、ちょっとした田舎の狭いコミュニティの息苦しさ。そして、その中でのやさしさ。
苦々しいコーヒーに、数滴落としたミルクのような、そんなお話でした。

スイングオアダイ18
みんな大好きスイングオアダイ。

そんなこんなで、スイングオアダイも18作。
登場人物が同じで、ウォーキングするだけというシチュエーションで、よくここまでの作品を積み上げることができるなぁと毎度ながら感服。
今回は疾走感あふれる作品。
もう陸地を飛び出し、ついに水上に進出。
おかげでいつも以上にスケールがでっかくなってました。
猛暑にはご注意ですね。


そんなこんなで、楽しいひと時でした。

ええ、あたしはその後一人で打ち上げに行きました。

これはこれで楽しかったです!




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