連休の成果物
我々アマチュアで落語をやっていると、あちこちにお呼ばれして高座に上がることがあります。
開場は立派なステージの時もあれば、お寺とか公民館とか、会社の会議室とか、居酒屋だったりすることもあります。
「落語なんてものは座布団一枚のスペースがあればできる」というのは、確かに真実ではあるのですが、やるならちゃんとした環境を整えてから臨みたいものです。
ですので、あらかじめどのくらいの広さの会場なのか、ステージはあるのか、拡声マイクはあるのか、お客さんは椅子に座るのか床に座るのかなどなど、リサーチした上で、こちらも持っていくものは持っていきます。
高座、緋毛氈、座布団、めくり、めくり台。
当初はここまで揃っていたら問題無かろうと思っていたのですが、あちこちで落語の依頼をこなしているうちに、「背景」が気になるようになってきました。
それこそ金屏風が設えてあるようなステージもあるのですが、それはレアケースです。
学校の体育館ですら、ステージの上には演台があったりしますし、公民館とか会議室とかだと、ホワイトボードとか、机とか椅子とかが置いてあったりします。
案外どこの会場も、後ろに「なんかある」状態です。
案外どこの会場も、後ろに「なんかある」状態です。
まぁ、そんなものが気にならない程、噺に聞き入ってもらえるのが一番なのですが、我々の技量では、そうとも行かない場合もあります。
背景をいい具合に隠してしまえばよかろうと、衝立を購入して背景として使っています。
これがあるのと無いのでは大違いです。
高座の後ろに置いておくだけでそれなりに雰囲気がでます。
ただ、どうしても、嵩張るので持ち運びが大変だし、状況によっては高座の後ろに置けない場合もあります。
こんな時、なにか「幕」があればいいのになぁと、かねがね考えていました。
「幕」といえば「紅白幕」。
紅白幕はネットでも比較的安価で買うことができます。
が、背景にするにはちょっと目立ちすぎてしまいます。
何かないかなと探して見つかったのが
「定式幕」
です。
「定式幕」というのは、「黒」「緑」「赤」の三色の幕です。
(正確に言えば、「黒-萌葱-柿色」の三色だそうです。)
ところが、これ売ってないんですよ。
紅白幕はいくらもあるのですが、定式幕は売っているところが見つかりません。
「ならば、作るしかあるまい」ということで、作ることにしました。
まずは布地を買いに行きます。
「黒」の布地はいいとして、「萌葱」「柿色」がよくわかりません。
よくわかりませんが、あまり細かいことを気にしていても仕方がないので、それっぽい色の布地にします。
長さは4m。幅約1.2m。
結構な量と重さがあります。
と。この布地を買ったことで満足してしまい、なかなか手をつけずにいたのですが、この連休でやっと制作にとりかかりました。
計画では、
1.それぞれの布を200cm×40cmに切る。
2.切った端がほつれないように三つ折りにして縫う
3.「黒」「萌葱」「柿色」の順で縫い合わせる
4.(黒-萌葱-柿色)×3となるように縫い合わせる
5.上下がほつれないように三つ折りにして縫う
6.上部の端に紐を縫い付ける
という手順です。
というわけで、裁縫は全くできないので、実作業はほぼ100%細君によるものです。
とにかく切った布の端の始末が大変そうでした。
なんだかんだで…
できました~。
色はまぁ、こんなもんですよね。
大したもんです立派なものです。
これで、また高座の背景のバリエーションが増えました。
で、これ写真と同じものがあと1枚できるはずなのですが、今回はここまで。
ムリしないムリしない。
↑途中で出てきた衝立はコレです。
Amazonで買えますw
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