2018/10/21

図書館で和の芸を楽しむ

どうも。

ただ単に落語が好きな中年。

今日は、長崎市立図書館で落語します。

今日は
「図書館で和の芸を楽しむ」
という催しで、なんと、林家きく麿師匠の前座を務めることになっております。

実は去年も同じようにきく麿師匠の前座をやらせてもらいました。
去年は「さがや」をやって、その後、ほんのちょっとだけフリートークをしました。
プロの落語家さんが横で見ている中でしたが、自作の落語だったので、逆にあまり緊張しませんでした。

今年は、去年と違って、図書館から「『時そば』をやってください」とオーダーをいただいています。
さらに、落語の後、30分くらいで、「落語講座」を受け持つように依頼されています。
プロの落語家さんが横で見ている中で、古典落語を口演するというだけでもちょっと抵抗があるというのに、その上、アマチュアが落語についてレクチャーするだなんて、もうおこがましくて気が変になりそうです。

が、引き受けてしまったからには、一生懸命、役割は果たす所存です。

図書館の開館と同時に、荷物を運びこんで、会場設営をします。
自宅から、緋毛氈やら座布団やら、背景の衝立やら、めくりやらを持ち込んでいるので、せっせと会場に設えます。

そのうちきく麿師匠もおいでになって、一緒になって準備してくださいました。
音合わせ等々、諸々の準備を済ませて、いざ本番。


お客さんは120人くらい入ってます。
さすがプロの落語が無料で聞けるとあって、予約申し込みもすぐいっぱいになったようです。
落語を生で見るのが初めてだというお客さんが1/3ほどいらっしゃいました。

ぼくは、図書館からのオーダー通り「時そば」。
今日はお客さんの反応が良くて、とてもやりやすかったです。
これといった失敗もなく、無事落語終了。

落語の後は、懸案の「落語講座」の時間です。
今回は「落語ワークショップ」と銘打って、できるだけお客さんを巻き込んでやってやろうという魂胆です。

高座周りの道具の解説をします。
「座布団」「緋毛氈」「高座」「めくり」「めくり台」「高座名」「寄席文字」…。
途中、クイズも交えつつの進行していきます。

それから、扇子と手ぬぐいを使ったしぐさの解説。
実はここが一番のネックで、ここはプロの落語家さんが舞台袖で見ているなかやるのは猛烈に恥ずかしかったです。
多分、下手過ぎて話になってなかっただろうなぁと思います。
手ぬぐいの畳み方、手ぬぐいを使って財布、本、手紙、扇子を使って、箸、しゃもじ、とっくり、筆。扇子と手ぬぐい両方使って煙草。
煙草を吸う仕草、実は、今まで一度も高座でやったことがなくて、それをわざわざ「講座」で披露するだなんて、もう本当にダメダメだったと思っています。
本番直前までどうしようか悩んでいたのですが、結局勢いでやってしまいました。
あーあ。

最後に、お客さんと一緒になって、「上下」を切る練習をして、「一分線香」をみんなでやります。
とどめに、一番前で熱心に聞いてくれていた小学生低学年くらいの男の子に高座に上がってもらって、ほんのちょっとだけ小噺をやってもらいます。
もう、この男の子のおかげでとても盛り上がって、非常によかったです。

締めになにか喋ったような気がするのですが、ラスト3分くらいは、自分でも何を言っているのかよくわからないようななか、勢いで押し切りました。

中入りの間に、洋服に着替えて、着物を畳んで会場に戻ってきます。
端っこの方できく麿師匠の落語を聞かせてもらおうと思っていたのですが、図書館の方がわざわざ一番前に席を設けてくださっていたので、断るのも忍びなくそこで見させてもらいました。
演目は「寝かしつけ」「芝浜」。
「寝かしつけ」は個人的に好きな部類の落語で「歌う落語」ってなんかいいな、とインスピレーションがわいてきました。

また、新作派だと思っていたので、まさか「芝浜」が聞けるとは思っておらず、とても新鮮な思いで聞かせてもらいました。
芝浜の中で「財布」が出てきたときと、芝の浜で煙草を吸うシーンでは、「あっ!煙草!」と思わず口にするお客さんもいて、ワークショップやった甲斐があったなと思いました。
そのせいかどうかはわかりませんが、煙草を吸う仕草、ほくちから火をつけ、火玉を掌に載せて転がして次の煙草に火をつけるというところまでやってくださいました。
そんな仕草が見れてかなりうれしかったです。


CDも買えました!

ワークショップの中で、図書館の蔵書をいくつか紹介したのですが、早速借りていってくださったお客さんもいたようです。
いやほんとありがたいです。

今日は打ち上げまで呼んでいただいて、きく麿師匠と同席させてもらえたし、アンケートにも「ソツのない進行がよかった」「落語ワークショップが面白かった」と落語以外の部分でもコメントもらえてたので、ほっとしました。

本当にきく麿師匠お世話になりました。
プロの落語家さんと一緒に落語させてもらえて、とてもとてもいい経験になりました。
至らない点だらけだったとは思いますが、ありがとうございました。

また、図書館の皆さん、あれやこれやと気を使ってくださって、ありがとうございました!
オタオタしっぱなしでどうもすみません!






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