2018/11/17

つむくり寄席(立川談慶落語会)

どうも。

落語って面白いね、そう思いました。改めて。

今日はこれ↓

諫早にある「独楽劇場」での落語会です。
メインゲストは落語立川流真打の立川談慶さん。
そして、僭越ながらぼくも「助演」という形で出演させてもらうことになっています。

夏ごろ、今回の落語会の「席亭」井上さんから、この企画に前座として出演しませんか?と打診を受けました。
貴重な機会なので「僭越ながら出させてください」とお引き受けした次第です。

ずいぶん先の話と思っていたのですが、あれよあれよという間に、本日が本番当日です。

午前中に車に高座セットなどなどをせっせと積み込みます。
プロの落語家さんに乗ってもらうんだから、といつもよりも荷物多めです。

昼過ぎには席亭井上さんを伴って、諫早、独楽劇場へ。
何度か前の道路を通過したことはあったのですが、中に入るのは初めてです。
聞けば、元「フィリピンパブ」だったそうです。すごい!

ここで、劇場スタッフの方々と一緒に設営をします。

こんな高座が出来ました~。

いやはや、立派立派。
思っていた以上に音響設備がしっかりしてて、こんなことなら、長崎あざみ落語会所有の「サンパチマイク」を持ってくればよかったですね。

そうこうしているうちに、メインゲストの談慶師匠が到着。
初めてお会いしましたが、想像していたよりも人の好さそうな感じでほっとしました。
高座についてもOKが出ました。

ムーディーなボードも出来上がり。

会場には開場前からお客さんがいっぱいおいでになりました。
ぼくも早めに着替えて入場の手伝いをします。
あざみ落語会のハッピ持ってきててよかったです。

比較的コンパクトな会場ではありましたが、お客さんでほぼ満席になりました。
集客ってホント大変なので、席亭の井上さんの努力と人柄に頭が下がる思いです。
(ホント、集客の力になれず申し訳ない)

そして開演。
開口一番ぼくが出させてもらいます。
ぼくは「さがや」で行きます。

お客さんが落語初めての人が多かったので、ここはひとつ古典落語の方がよかったような気もしますが、井上さんに許可ももらっているので、全力で「さがや」を語ります。
もう、枕をしゃべっている段階で、脇汗が腕のほうに流れてくるのがわかるくらいに、舞い上がってしまいましたが、本編に入ったらいい具合にトランス状態になったのか、最後まで滞りなくしゃべることができました。
お客さんからもいっぱい笑ってもらえて、ほっとして高座を降りました。

後は談慶師匠の落語です。
ぼくは音をたてないように舞台袖で雪駄を脱いで聞いていました。
でも、「禁漁の不忍の池で鯉を…」というフレーズが聞こえた瞬間、「『唖の釣』だ!」と理解したので、こっそり舞台袖の高座に一番近いところに移動して、斜め後ろからじっと談慶師匠の落語を見せてもらいました。
だって、この落語、メディアじゃ絶対と言っていいほど流れてくることはないので、こうやって生で聞くしかないし、さらに動きを見ないことには始まらない落語なので、そりゃもう必死でしたよ。

そして「看板のピン」。
親分格の人の「凄みの利かせ方」ってああやるんだ!と、勉強になりました。

中入りを挟んで「紺屋高尾」。
これは聞けてよかった。ぼくも舞台袖でホロホロ泣きそうになりました。
30分を超える大ネタなのに、まったく長さを感じさせないのは、さすがはプロです。
落語会終了後、お客さんのお見送りのために出口でスタンバイしていたのですが「紺屋高尾」でぽろぽろ泣いていた女性の方もいらっしゃいました。
ホント、いい落語会だったなと思います。

打ち上げにも混ぜてもらって、談慶師匠といっぱいお話することができました。
「お前!あんな変な落語やりやがって!落語に対しての冒涜だ!」とか怒られたらどうしようと、戦々恐々としていましたが「金明竹の改作、ホントおもしろかった!」と褒めてもらえました。ホントうれしかったです。
実際、落語の枕でも「しっかり練り上げられた落語」と評していただいていたので、もうね、超感激。
「俺にも落語書いてよ!」とまで言われて、リップサービスだとはわかっていますが、ここ最近「アマチュアで落語をやること」について、なんとなく悩んでいたのがちょっと軽くなりました。

打ち上げの時にふと思ったのですが、談慶師匠、落語の演目が話題に上ると、すかさずあらすじを説明してくださるんですよね。
一緒にいる人が全員落語に詳しいわけじゃないから、その辺を気遣って、話題に取り残されないように気を使ってくれてるんですね。
やさしいなぁ。こんな気遣いができるかどうか、これが大事なんだなと勉強になりました。
落語の話もいっぱい聞かせてもらったし、立川流の面々のお話もめちゃくちゃ面白かった
し、とても貴重で濃密な時間でした。
お酒が飲めたらもっとよかったのですが、帰りは車なので、ウーロン茶で我慢我慢。
井上さんお手製の筑前煮がうまいうまい。でもウーロン茶でガマンガマン。

帰り、車の中で、改めて「落語って面白いな」って思いましたし、今日の落語会はホントよかったとかみしめました。

いい落語会ができるかどうかは、演者だけの力によってではないんですよね。

企画する人、主宰する人の熱意、熱量が大きくその結果を左右すると思っています。

主宰する人の熱量が大きければ、
そのエネルギーに惹かれていいお客さんがいっぱい来てくれます。
いい会場設営ができます。
そして、演者もそれに応えようと、渾身の高座をつとめます。

今日の落語会は全部クリアできたと思います!

ご本人に伝わるかどうかはわかりませんが、談慶師匠ホントありがとうございました。
主宰の井上さん、貴重な機会をありがとうございました。
独楽劇場の寺井さん、木村さん、素敵な会場ありがとうございました。


サインもらった!本も買いました!

ウレシイ!

また落語がんばろ。

「つむくり寄席スペシャル」
於:諫早独楽劇場 2018/11/17(土)
「さがや」磯丸
「唖の釣」談慶
「看板のピン」談慶
「紺屋高尾」談慶


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