2018/11/25

あざみ寄席一人反省会

どうも。

反省というか備忘録として

昨晩は深酒もせずに帰宅。
普通にシャワーを浴びて、干しっぱなしだった洗濯物を畳むぐらいの余裕がありました。
そんなに遅くならない時間には寝床につきました。

おかげで二日酔いにはならなかったのですが、それ以上に疲労が抜けきれず、朝はベッドから起き上がることすらできず。

それでも気合で起きて、洗濯物を干して、娘らにごはんを食べさせて、猫にもごはんを食べさせたりしているうちに昼。
昨日の片付けもままならない中、昼ごはんを食べた後はちょっと休憩します。

ちょっと横になろうと思っていたのですが、やっぱり片付けが終わっていないと気が休まらず、少し片づけをしたりします。
そうこうしているうちに、東京から細君が帰宅。
片付けを手伝ってもらい、どうにかカオスを脱することができました。

昨日のあざみ寄席では、拙宅のビデオカメラで撮影をしていました。
せっかく撮影したので、パソコンで見られるように、カメラからデータを取り込むことにします。
が、ぼくはこのビデオカメラをあまり取り扱ったことがなくて、データを取り込むだけで往生します。

相当苦労しましたがmp4形式に変換するところまではできました。

取り急ぎ自分の落語をチェックします。
自分で自分の落語を見た感想としては、やっぱり終盤近くになると少し早くなりすぎているかなと感じました。
というか、全体的に間がないですね。
もうちょっと、ほんのちょっとだけ間が欲しいところが何か所かありました。
ただ、トータルでいえば、やりたいことはできていたし、狙ったところでは狙い通りの反応をもらえていたので、今回はこれで良しとしたいです。

今回の「こんにゃく問答」は、あざみ寄席での久しぶりの古典落語だったことと、ここのところ「大会用」として10分程度の短い落語ばかりやっていたのが、この落語は20分弱のぼくにとっては長めの落語だったことで、少しばかり乗りこなすのに苦労しました。

この落語、登場人物は
・蒟蒻屋の親分
・八五郎
・権助
・沙弥托善(永平寺の修行僧)
上記4名です。

当初はあまりキャラクター付けを意識していませんでした。
強いて言えば、寺男の権助が「田舎者」ということで色を付けていましたが、ほかはあまり意識せずでした。
おかげで、練習会では「登場人物がわかりにくい」という指摘をうけまくりでした。

そこで自分なり考えて
・蒟蒻屋の親分には凄みを利かせる。先日の談慶師匠の「看板のピン」を参考にします。
 それでいてところどころにとぼけるシーンを入れておく。基本的に「ボケ」の役割。
・対して八五郎は軽い感じ出す。
 八五郎は蒟蒻屋の親分に対しては「ツッコミ」、権助に対しては「ボケ」と役割が変わります。
・権助は、まあ、権助。
と、ここまではまずまず悩まずに済んだのですが、問題は「沙弥托善」です。

ずーっと「クソまじめな修行僧」として描いていたのですが、どうもそれだとやりにくくて困っていました。
そこで、はたと思いついたのが、「意識の高いすこし意地悪な修行僧」という人物像として描けばいいんじゃないかと。
そうすると、うまい具合に、一つ一つのセリフが意味を成してきます。

つまり、沙弥托善は、八五郎が坊主を勤めるこの寺を通りかかったところ、寺の中から「酒もってこーい!!」の声が聞こえたため、「この寺はなんかおかしいぞ…ちょっとちょっかいだしてやれ」と、少しばかり意地の悪い気持ちで、問答勝負にやってきた。
なので、「門前を通行せし折『葷酒山門に入るを許さず』とござった」などと、わざわざ口にしているのも「酒もってこーい!!」が聞こえていたとすれば納得がいきます。

「和尚は不在、いつ戻るかわからない」から帰ってくれと頼む八五郎に対して「門前にて宿をとり毎日通う」「樹下石上を宿とし、命のあらんかぎり通う」などと言い出したのも、托善がまともな住職がいないと見抜いていたから、ちょっとしたいやがらせで発言していると考えることもできます。

さて、そんな「意識の高い少し意地悪な修行僧」である托善が、何も知らない蒟蒻屋のオヤジに問答勝負を挑み、無言の行と勝手に勘違いして、身振り手振りで勝負を挑み、勝手に解釈して、勝手に負けたと判断して逃げていく…というところにカタルシスも感じられます。

これでやったところ、沙弥托善のキャラクターが一気に生きてきました。
とてもやりやすくなりました。
とはいえ、完全に意地悪なキャラクターにしてしまうと、本筋から外れてしまうので、あくまでも表面上は「クソまじめな修行僧」という設定は崩さず、ところどころで、八五郎たちをバカにしたような表情をするぐらいにとどめておきました。

これが客席に通じたかどうかは置いておいても、この沙弥托善のキャラクター付けができるようになってから、「わかりにくい」と言われなくなったと思います。

出来ればこの「こんにゃく問答」は今後もやっていきたい落語です。


そんなこんなで、今日は結局どこにも出かけず、終日家にいて、ビデオカメラと格闘して落語について考えた、ただそんな一日でしたね。



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