2019/09/28

社会人落語日本一決定戦2019に出場してきました

どうも。

勝敗よりも充実感を

そんなこんなで今日は「社会人落語日本一決定戦」に出場するために、大阪へ行きます。

つい先週も大阪にいたので、こんなことなら大阪に居続けた方が楽だったんじゃないかと思うほどです。

長崎空港から飛行機で伊丹空港へ向かいます。

今日は天気がいいので穏やかなフライトでした。

伊丹空港からモノレールと阪急電鉄を乗り継いで、予選会会場である「池田」へ。

集合時間ぎりぎりではありましたが、当日移動でなんとかなるもんですね。

この大会に出場させてもらうのも今回で4回目です。
過去の大会で知り合いになった方々に挨拶します。
あと、大学の先輩の千艘さんにもしっかり挨拶します。

開会式の後、自分の予選会場へ移動します。

この大会は全国から書類選考を突破した150名くらいが予選会で落語をするので、予選会場が6か所あります。
それぞれの予選会場で20~30名くらいがひとり10分の持ち時間で落語をします。

ぼくの予選会場。

去年のぼくの出番は最後から2番目で、待っている間に気が狂いそうになってしまいましたが、今回は割と早めの出番で待ち時間もそんなに長くなく、緊張している時間も少なくて済むので気楽です。
始まる前にコンビニに走り、飲み物と軽く食べられるものを買ってきて食べて、出番に備えます。

早々に着替えて、会場の外から中の雰囲気をうかがうことにします。
中に入ってほかの人の落語を見てもよかったのですが落ち着かないので、外から雰囲気を感じとることにします。

アマチュア落語をやっている中でもそこそこ有名な人が登場すると、それを見ようと結構たくさんの人が会場に入ります。
終わったら結構たくさんの人が出てきます。
なので、その時その時で会場の雰囲気はかなり変わってしまうようでした。

ぼくの場合は名前も売れてないので、わざわざ見に来てくれる人がどの程度いるかはよくわかりません。

そうこうしているうちに自分の出番が近づいてきたので中に入ります。
なんか去年あたりは緊張したのですが、今日はそれほどでもありません。
割と平常心です。

その割と平常心のまま自分の出番。

今回は「てんしき」。
いわゆる古典落語「転失気」をすこしばかりアレンジしています。

時間短縮を意識しているうちに、小僧の珍念がやたらと人を舐めたキャラクターになってしまいましたが、これはこれでやってて面白かったのでこの路線でやることにしたのですが、本番はいつも以上に「舐めた」キャラクターが強く出てしまいましたw
テンポよく進めて、終盤の「手ぬぐいできのこを作る」という「壮大な仕込み」もうまくいきました。

落語は噛まなかったし、やりたいことは全部できたし、狙ったところではだいたいウケてたので、満足して高座をおりました。

終わったあと見てくれた知り合いからは
「きのこは反則」
「きのこはレギュレーション違反」
「きのこは手品」
「古典の転失気では回収しきれてない部分が回収されてた」
「昨年のワライタケより一般向け」
「珍念が人を舐めすぎ」
「アニメのような場面転換」
「序盤から不穏」
「手ぬぐいの折り方が最初から不自然だったので何かするつもりだろうとは思った」
などなどのご意見をいただきました。

着替えたらハレバレとした気持ちになります。
予選会場付近は歩行者天国になってて、ここで出店がでて飲み物食べ物を売ってます。

なにはともあれ、池田の地酒「呉春」を飲みます。
うまい。落語が終わった後の酒はうまい。ひときわうまい。
それから、昼ごはんの代わりに何か食べようかと物色しているうちに、なんとなく食べそびれてしまい、結局自分の会場に戻り、ほかのひとの落語を見ます。

知り合いの落語を見終わって、ゆっくり何か食べよう!と意気込んで外にでたら、出店がゾクゾクとみせじまいを始め、食べそびれてしまいます。
ちょっと不完全燃焼。

そうこうしているうちに夕方になって、決勝進出者の発表。

1.竜宮亭 無眠/兵庫県
2.呆っ人/兵庫県
3.もしもし亭 姫楽/埼玉県
4.二松亭 風林火山/千葉県
5.麹家 ペイ太郎/神奈川県
6.山笑亭 こよん/広島県
7.参遊亭 遊若/埼玉県
8.団子家 みたらし/京都府
9.道落亭 かね平/埼玉県
10.夢見家 春木/石川県


という顔ぶれでした。

はい。というわけで今回も決勝進出ならず。でした。

まぁ、今回は勝ち負けというよりも、やってて楽しかったのでそれでよしとしたいです。
むしろ去年の方が勝ち負けに貪欲だった気がします。おかげでとても精神的に疲弊してしまいあまり楽しめた記憶がありませんでした。
今年はやりたいようにやらせてもらったので、とても晴れやかな気分です。
「予選会場を一つの落語会と考え、その場にいたお客さんを楽しませよう」という気持ちが大きかったと思うし、それなりに笑ってもらえたので、今回は充実感を得られたと思ってます。

同じ会場からは風林火山さんが選出。
風林火山さんは自作の落語「なぞなぞ怖い」で選出。
割と本気で怖い落語でした。
そういえば、はじめてこの大会に参加した時も同じ会場で選出されたのは風林火山さんでした。
もう風林火山さんと同じ会場になったらあきらめた方がいいのかもしれませんw

その後、飲みに行って、先輩の千艘さんを散々弄ってしまい、終わったあとに少し反省します。
なんかすみませんでした。

翌日は決勝戦を観覧するだけなので、少々深酒してもいいかな!と思ってたのですが、しゃべっている間に時間が過ぎてしまいあまり飲めず。

さらに先週に引き続き「ちりとてちん」へと足を伸ばしたのですが、ここでもあまり飲めず。
飲めませんでしたが、たくさん喋って楽しかったです。

うわさの「ちりとて麺」もいただきます!
これがうまいのよ。


あまり遅くならない時間にホテルにチェックイン。
シャワーを浴びたら即寝ます。


そんな大阪の夜。








4 件のコメント:

  1. お疲れ様でした!
    天四季スゴすぎ!わたしもオリジナルよりミリ単位でがっちり回収されていて惚れ惚れし、また珍念さんが古典へのアイロニーな振る舞いが素敵すぎて、行った!と確信しました。
    わたしのは審査員が考えるのに疲れて選んでいただいだけで、それよりも楽屋でのお話や本番の雰囲気や、打ち上げの感じ、海外旅行に来たように楽しかったです!
    あまりもう寿命がないので、楽しいの一番ですねー!!
    来年機会がありましたらよろしくお願いいたします!
    すんごくよく書いていただき恐悦至極ですだ、
    ありがとうございました!
    奥さまにもよろしくお伝えくださいまし!
    m(__)m

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    1. 風林火山さん
      うわわ!コメントありがとうございます!
      しかも「天四季」まで覚えておいていただいて感激です~。今回「送りバント」のつもりだったので「いい仕事をした感」をかみしめております。
      「落語知らない人も楽しめる、落語知ってる人はもっと楽しめる」というのがぼくの改作落語のモットーです。
      風林火山さんの落語は何といっても声がいいと思います。
      あれで30点くらい加点されてると思います!

      ともあれ、楽しい大阪旅行でした。
      また、来年…審査に耐えうる落語が出来れば、お会いしましょう!

      削除
  2. おつかれさまでした!
    なんか最近のブログの記事見たら「丸まっちくなった」とか「仕事が大変」とかが目立ってて、
    「nopitaさん、健康だいじょうぶかな…心身両方」とか勝手に心配してたんですけど…その陰で、すごいことされてたんですね…。

    >「手ぬぐいできのこを作る」という「壮大な仕込み」もうまくいきました。
    もしかして「やりたいことは全部できた」の「やりたいこと」の7割は、それだったんじゃないですか…?

    >「きのこは反則」「きのこはレギュレーション違反」
    大好評ですし…。
    >「手ぬぐいの折り方が最初から不自然だったので何かするつもりだろうとは思った」
    うわ、しっかり観察されてますね…。

    返信削除
    返信
    1. やましたさん
      いや、単にブログをサボってただけよ。すまないねぇ。
      この大会は何年か前から出場させてもらってます。地方からの応募は通りやすいので、多分「21世紀枠」だと思ってます。

      >「やりたいこと」の7割は、それだったんじゃないですか…?
      さよう。
      8割に乗ってたかもしれん。

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