2019/09/21

大阪~福井の旅 2日目

どうも。

ちりとてちん杯

朝。早めに起きます。
前日コンビニで買っておいたパンで朝ごはん。
相変わらずホテルの部屋が狭いのですが、ベッドの上で食べるのもどうかと思うので、半分立ったままのような状態で食べます。

ホテルをチェックアウトして、タクシーを拾って一路伊丹空港へ。
今日は福井県小浜市まで移動します。
当初はバスでの移動を考えていたのですが、荷物の多さと「演者の精神的負担」を考えて、レンタカーを使って移動することにします。
(まぁ、ドライバーはぼくしかいないので、ぼくの精神的負担は増えますが…)

伊丹空港でレンタカーを借ります。
あらかじめレンタカーの予約をしていたので手続きはスムーズ進みます。
出発前に借りる車の傷をチェックしますが、何しろレンタカー初めてだったので、傷についてはスマホで写真を撮りまくります。
ネットでは「レンタカーは返却するときに最初からついていた傷にもいちゃもんを付けられて、修理代を請求される(ことがある)!」と書かれていることがあったので...。
その辺のお金がかからないコースにしているので多分大丈夫だとは思いますけども。

今回借りた車はトヨタ「パッソ」。
コンパクトカーで軽乗用車と見紛う程です。

伊丹空港から小浜の目的地までは約160km。約2時間ほどの道のりです。
ざっくり長崎市から福岡市まで運転するのと同じくらいです。
そう考えればそんなに遠くないような気がします。

カーナビの案内通りに運転していきます。
とはいえほとんど高速道路でしたけれども。
雨が降ってるし、都心部は3車線だし、慣れてない車だしで、不安で胸がいっぱいです!
運転していると時々車から「ピピッ!」と音がして、なんかのアラートが表示されます。
運転中なので、なんのアラートなのか凝視するわけにもいかず「バッテリーがおかしいのか?」「オイル切れ?」などさらに不安を掻き立てられます。

途中「西紀SA」で休憩。
ちょっと調べたら運転中のアラートは「車線はみ出しアラート」のようでした。
確かにちょっと車体がぶれた時に鳴っていたような気がします。

アラートのことが分かったので、それ以降は安心して運転できました。
北上していくにしたがって、車線は2車線になり交通量も減ってきたので、九州自動車道と同じ感覚で運転できたので、思っていた程運転で精神力が削られることはありませんでした。

そうこうしているうちに福井県小浜に到着。

ちりとてちん杯の会場へ演者2名を送り届け、ぼくは車を返しに行きます。

今回福井で1泊することになっているので、このままレンタカーを借りっぱなしにして、明日大阪まで乗って帰り大阪で返却する...というのが一番スマートだと思われます。
が、スケジュール的に明日大阪にレンタカーの窓口が開いている時間に戻れそうにありません。
なので、「乗り捨て」というシステムで、大阪で借りたレンタカーを小浜で返却することにしました。

駅前のレンタカーの窓口に行ってみると誰もいません。
電話をかけると10分ほどで店員さんがやってきました。
今回、返却の時間がわからなかったので時間いっぱいで設定していたので、夕方以降に返却しに来るものと思っていたようです。
傷のチェックとかしつこいくらいに見られるのか、もともとついていた傷なのに修理代をふっかけられるのか、とビクビクしていたら、車の外周をさーっと確認して「OKです!」で終了でした。
ちょっと拍子抜け。

そんな小浜駅。
のどか。天気が良くないのが残念。

てくてく歩いてちりとてちん杯会場へ。

今回ぼくは落語の出番があるわけではないので、細君と娘1号の会場に最初から最後まで居座ります。
というか、今回はこの会場に演者2名を連れてくるのがぼくの仕事だったので、ぼくの仕事は終わり。

その「仕事」は終わりだったのですが、自分の出番はないのに、娘の出番が近づくにつれ無性に緊張してしまいます。
むしろ自分の落語の出番のほうがまだ緊張しないのではないか、と思うほどです。

そんなこんなで娘の出番。
今回はぼくが書きおろした落語での出場です。
演目は「セーラー服と天秤棒」。タイトルからして外連味の塊。

6月に長崎で口演して以来2回目のオフィシャルな場での口演になります。
6月の時の客席の反応をもとに、脚本・演出としてかなり細かく「監督」「指導」してきました。
自宅でほぼ毎日練習してきましたが、最後まで「うーん...60点!」くらいの点数しか付けられない状況でした。
なので、今回も「70点」取れれば御の字、ぐらいの気持ちでいました。

が、ふたをあけてみると、思っていたよりも出来がよく、自宅練習ではなかなか思うようにできなかったところが全部クリアできてて、ちょっとびっくりしました。
点数つけるなら「90点」といったところでしょうか。
良きかな。

会場のお客さんも狙ったところで想定通りの反応でした。
(なお「自分で書いた落語なのに、自分でようわろてはりましたね」と、同じ会場にいた人に言われました。
確かに、自分が書いたネタが自分好みで大好きというのもありますが、お客さんがこちらの策略通りに笑ってくれてるのが面白くて「ほくそ笑んでいる」というのが正しい状況です)

懸案の娘の出番が終わって肩の荷が下りたところ。

その後、細君の出番がありましたが、ほっとしすぎてしまい、あまり覚えてませんw

今回最初から最後までずっと同じ会場にいて、最初から最後まで落語を観ました。
かなりの本数の落語を見ることになるので、なかなか全部を記憶できず、どうしても全部終わった時に「あれ?どんな落語だっけ?」となってしまいます。
ぼくは審査の基準はよくわかりませんが、印象に残りやすいのは、なんといっても

「声が大きい」

これに尽きると思います。(ただただ大声を出せばいいというものではありませんが...)
自然な発声で最初から最後までハキハキと客席の隅々まで声を届かせることは、最低条件でもあり、意外と高度なテクニックでもあるなぁと感じました。
「声」だけに絞っても、半分くらいの人が足切りにあうんじゃないかなぁ、なんてことを考えたりしました(個人の感想です)。

あとは「表情」とか「間」とか、いろいろ細かいことはありますけど、演者本人が「今、私は、落語やってて楽しいです!」というのをいかに伝えるかにかかってるんじゃないかなと思います(個人の感想です)。
「うまく、じょうずに、きれいに」よりも「楽しく、おもしろ、可笑しく」。

ともあれ、いっぱい落語をみてちょっとぐったりしてしまいましたが、一度宿にチェックインしにいきます。

今日の宿はこんな感じ。

和風~。
お面がちょっと怖い~。

宿に荷物を置いて「旭座」へ。
ここで決勝戦へ進出する面子の発表があります。
懇親会もかねているので、お酒を飲んで、おいしいもの食べて楽しいです。

肝心の決勝戦へは、娘も細君もコマを進めることはできませんでした。

残念といえば残念ですが、今回は娘の出番のすぐ後のいち福さんが決勝に進んだので「ナイスアシストだったぜ!」という評価です。
予選会の会場では、客席にも疲れが見えてきたころに、娘の「セーラー服と天秤棒」だなんて謎めいた落語が始まり、お客さんの集中力をぐぐぐっと引き戻すことができたのはなかなかのファインプレーだったと思ってます。
(まぁ、いち福さんの場合、前が誰であろうと一気に客席の空気を変えることができたと思いますけども)

なお、審査をしてくださった柳家小せん師匠に評価をお伺いに行ったところ
「この本は誰が書いたの?お父さん?いけませんよお父さん、こんな自分の趣味を娘さんに押し付けたら」
「やりたくなかったらやらなくていいんだよ」
「古典落語を知らない人も楽しめるし、古典落語を知っていたらより楽しめる内容だった」
「もっと目線の使い方を工夫する必要があるところがあった」
「やりたくなかったらやらなくていいんだよ」
なんてことを言っていただきました。
ううーん、褒められて、るのかな、かな?

誰が書いた作品なのかについては、もしかして審査の段階で議論紛糾したのかなあ。
「やりたくなかったら...」というのは、比較的娘が淡々と演じるのが「楽しくなさそう」に見えたのかなぁ。
この落語、「当て書き」してる面もあり、あまり「演じない」ことを前提にしてたからなぁ。

「笑福亭松之助師匠の落語を彷彿とさせる」というご意見も別のところからもいただいたりしました。

さて、その後も会場を移し、宴は続きます。
基本的に女子の大会なので「女子率」が高く、ぼくは終始圧倒されてましたね。


ここで、林家染雀師匠にもご挨拶ができました。
過去のちりとてちん杯で間接的にぼくの落語を評価していただいているので以前から一度ご挨拶だけでも、と思っていましたので、今回はその念願叶って良かったです。
「お父さんも落語うまいですよ。見たことないですけど」と言っていただいたので、多分喜んでいい、と思います。

そんなこんなで小浜の夜は更けていきましたとさ。

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