2018/10/03

ノッピキ=ナラナイ

どうも。

トイレに潜む悪辣な罠

この前、大阪の「社会人落語日本一決定戦」の予選会でのこと。
会場は中央公民館でした。

落語始めてもう20年以上になるというのに、本番前になると落ち着きません。
むしろ、最近の方が緊張感が増しているような気がします。

特に今回のようなコンテストともなれば、いつにもまして緊張してしまいます。
出番が遅かったので、最初から最後まで緊張しているような状態でした。
時間的には早すぎるくらいなのに、いてもたってもいられなくなって、そうそうに着物に着替えたりします。

そうなると、今度はおなかが痛くなってきます。
仕方がないので、着物のままトイレに行きます。
着崩れしてしまいますが、時間的に余裕もあるのでもう一回着物は着なおすぐらいの覚悟で、個室に入ります。
個室は2つあって、一つはすでに誰かが入っていました。

着物の裾をたくし上げて、洋式トイレにしゃがみます。
たぶん、こんな時にトイレに行っても何も出ないのですが、とにかくおなかが痛いので、しゃがむだけしゃがみます。

しゃがんでほどなくすると、隣の個室の人が、用を済ませたのかウォシュレットのボタンを押したんでしょうか「ピッ」と音がします。

すると!

なんと、ぼくの座っている便座からウォシュレットの水が出てきます。
「座って一定時間たったら自動的に出てくるのかな?」と思っていましたが、いつまでたっても止まる様子もありません。
「止まる」ボタンを押したら、止まりました。

しかし、また隣の個室から「ピッ!」とウォシュレットのボタンを押した音がします。
「まさか、出ないよね?」と思った刹那…はい、出ました。

おそらく隣の個室とウォシュレットのリモコンの周波数が同じになってるんです。
なので、隣の個室の人がおしりを洗い始めると、ぼくも一緒におしりを洗うことになっちゃうんです!

これは…まずい、気がする。

いや、今回は、ぼくはただおなかが痛くて座っているだけで、何も出そうにないからよさそうなものの、本当に何かが出た場合、どうするんだってことですよ。
普通、「終わった後」に出てくるものがですよ、「真っ最中」に出てきたらですよ、とんでもないことになりますよ!
インとアウトのせめぎあい、阿鼻叫喚の地獄絵図が容易に想像できます。
いや想像したくないけど。

今回はまた別の問題が発生してしまいます。
ぼくもそろそろ立とうかな、と思っていた矢先、隣の個室と連動して、ウォシュレットの水が出てきたわけです。
ということは、ぼくが立ち上がった瞬間に、隣の人がウォシュレットの「出」ボタンを押したら、思いっきり背中にウォシュレット水を浴びてしまうことになるかもしれません。
実際には便座に座っていない限り水が出ないようなフェイルセーフが働くのかもしれませんが、本当にそうなるのかわかりません。
だって、リモコンの周波数の設定すらできていないのですから。

普段着だったら大丈夫なのですが、あいにく、今は着物を着こんでいます。
これから本番なのに、まさか「さっきウォシュレットで背中が濡れてしまいまして~がはは」なんて言いながら高座に上がるわけにも行けません。
まさかこんな状況で、こんなのっぴきならない状況になるとは思いもよりません。

こうなったら、隣の個室の人が出ていくまで待つしかありません。
ぼくのおしりも、意味もなく洗浄されっぱなしですが、ここで「止」ボタンを押したらかえって厄介なことになりそうなので、流れに任せて隣の人と一緒におしり洗浄されることにします。

隣の個室の人は、まさかそんなことになっているとは知ってか知らずか、そのうちに自分で「止」ボタンを押して、外に出ていきました。

もたもたしていたら、隣の個室に次の人が入ってきておしりを洗いまくったら大変なことになるので、ぼくもそそくさと個室を出ます。

幸いに着物が濡れることはなかったので、よかったのですが、結局着崩れちゃったので、もう一度着なおすことになりました。

でもまぁ、隣のリモコンと周波数が同じぐらいだからよかったのですが、これが「逆転」してたらどうなるんでしょうね。
「すみません…ちょっと、いまウォシュレット出してもらえます?」
なんて、隣の個室に声をかけなきゃいけなくなったりしてですね。

そんなのっぴきならなかった、大阪でのお話。


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