2019/05/19

第11回千歳公楽座 立川吉笑/玉川太福

どうも。

浪曲初体験

昨日から天気が悪く、一晩中雨が降りました。

本来なら娘2号の体育祭が行われる予定でしたが、天候不順のため順延に。

朝、ネットをチェックしていた細君が「今日、チトセピアホールに吉笑さん、来るってよ」と教えてくれました。
新作落語が好きなので、新作派の吉笑さんの落語は機会があれば是非ナマで聞きたい!と常々思っていたので、体育祭順延になったのも何かの縁と、勢いで見に行くことにします。

まだ席空いてるかなぁと、主宰の出口さんにダイレクトメッセージを送って、細君と自分の分2席を確保します。


そんなこんなで会場到着。

チトセピアホールのロビーに高座が設えてあります。
「千歳公楽座」には、これまで何度も出口さんからお声をかけていただいていたにも関わらず、なかなかスケジュールを合わせられず今日が初めての観覧になります。





今日の演目はこんな感じ
「豆腐屋ジョニー」 玉川太福/みね子
「手動販売機」 立川吉笑
「道灌」 立川吉笑
「中村仲蔵」 玉川太福/みね子

これだけ落語を見ておきながら、実は浪曲を見るのは初めてでした。
恥ずかしながら、浪曲というもの自体に今まで一度も触れたことがなく、音源で聞いたことすらありませんでした。

どんなもんかなぁ…と恐る恐るでしたが、想像していた以上に引き込まれました。

まずもって、初めて浪曲に触れた一発目が「豆腐屋ジョニー」だったというのが、とてもラッキーだったんじゃないのかなと思ってます。

いきなり新作。そもそも浪曲に新作ってアリなんだというのに驚いたし、さらにもともとは三遊亭白鳥師の落語、これを浪曲に輸入しているというのが、もう、素晴らしいじゃないですか。

落語と違うところは、三味線を弾く曲師の方が舞台にいるのが大きな違いです。

しかし、「豆腐屋ジョニー」なんです。
スーパーで巻き起こった「豆腐」と「チーズ」による、特売の売り場をかけた、血で血を洗う抗争を描いたストーリーです。
このあらすじだけでおなか一杯になっちゃうところなのですが、このカオスな内容を太福さんが唸る唸る。横で真剣にみね子師が「よっ!」とか「はっ!」と合いの手を入れるという、もう恐ろしいほどのシュールな光景を目の当たりにすることができました。

はい。ぼくね、こういうの大好きです!


続いて、吉笑さんの「手動販売機」。これもよかったです。
自動販売機の中に実は人が入っている、という設定の落語です。
着眼点がとても面白いと思うし、「自動販売機の中に人が入っている」という荒唐無稽な設定なのにも関わらず、この落語をきいたら自動販売機で飲み物を買う時に「実は中に人が入っているんじゃないか?」と思ってしまうようになります。
設定がとても凝っていてなんかちょっとした小演劇を見たような気分になりました。


中入りをさんで吉笑さんの「道灌」。
古典落語を聞くときには、いつも一人で「落語イントロクイズ」をしているのですが、「ご隠居さんこんちは」「はっつあんかい、まあまあおあがり」「ごちそうさんです」「なんだいごちそうさんてのは?」「だって、まんまおあがりって」…のパターンだったので、なかなか演目を確定しきれませんでしたw
これも、吉笑さんらしい道灌でとても楽しかったです。
あと、枕で桂文字助師匠の話をされてました。
実は、昨年、立川談慶師匠とお話させていただいた時にも、この文字助師匠の逸話が俎上に載ったので、よほどの人なんだろうなぁと思いました。


トリは太福さんの「中村仲蔵」。
落語では何度も聞いたことがあるのですが、もちろん浪曲では初めてです。
かなり長めのストーリーなのですが、もうぐいぐい引き込まれてしまいました。
内容は落語と同じですが、聴き終わった後には聞いているこちらもうっすら汗ばんでいるぐらいに聞き入ってしまいました。


終わった後、吉笑さんと一緒に写真撮ってもらったり、太福さんのCDを買ったりしました。
太福さんのCDは新作浪曲です。聞くのが楽しみです。


そんなわけで、体育祭が中止になった勢いで見に行った落語・浪曲の会でしたが、前々から聞きたかった吉笑さんの落語、しかも新作落語を聞けたし、浪曲の面白さにも触れることができたし、収穫は大きかったです。

やっぱりライブで見ると違うなぁ。

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