2019/08/31

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー を観た

どうも。

とても残念な映画

夏休み最後の娘2号にせがまれて、映画を観にいくことにしました。
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を観ます。

この映画、公開されるという情報はテレビやらネットやらで知っていたのですが、あまり食指が動きません。
なんとなく、「大失敗」といわれている「ファイナルファンタジー」の映画化と同じ臭いを感じていました。
CGも「なんだかなぁ、しっくりこないなぁ」と感じてたし、「どうせ安易な感動路線なんだろうなぁ」と勝手に予測してました。

その後、映画が公開されてから漏れ聞こえてくる感想も、あまり芳しくありません。
それどころが、炎上の様相すら見えています。

ますますもって食指は微動だにしなくなりました。

しかしながら、今年の夏はこれといってどこにも連れて行ってなかったことを思い出し、娘2号のリクエストに応えることにしました。

午前中からでも映画を見て、昼ごはんを食べて帰ってくるくらいのスケジュールで動きたかったのですが、夕方からの上映しかありませんでした。
夕方近くになって出かけるのも面倒でしたが、今日を逃せば夏休みが終わっちゃうので、仕方なく夕方からの外出と相成りました。

映画館でポップコーンと飲み物を買って席に着きます。
もう公開されてひと月近く経っているからなのか、狭いシアターでの放映でした。
それでも半分くらいの客入りでした。

映画はドラクエ5がベース。
CGとか声とかに最初は違和感を感じたものの、想像していたほど悪くはありませんでした。
ドラクエシリーズのBGMもふんだんに使われてます。
幼少時代が端折られ過ぎとか、結婚イベントがあっさりしすぎとか、そういう意見もあるようですが、これはこれでいいんじゃないの?とそれなりに映画を楽しむことができました。


終盤までは。


宿敵ゲマを倒し、いよいよラスボスであるミルドラースが登場するクライマックスシーン。
ここから、この映画は最低最悪の展開を迎えます。

ミルドラース登場か、と思いきやそこに現れたのは白塗りののっぺりした「人間」。
地球防衛軍5のラスボス「かの者」っぽい。

「自分はウイルス」「これはVR」「大人になれ」

と、「ネタバラシ」。

そこに、ずっとお供としてついてきたスライムが

「私はこのシステムの監視者です!ウイルスを倒しましょう!」

と言い出し、なぜかロトの剣で「ウイルス」を攻撃、撃破。

はぁ?それまで感情移入して1時間以上過ごしてきた時間は何だったの?と困惑しているうちに、エンディングへ。

「この道わが旅」と「そして伝説へ」が流れましたが、全然心に響きません。
むしろ、「これロトシリーズの曲だから」とか「こんな展開の映画にこの曲は使ってほしくない」という残念な気持ちが湧き上がってきました。

娘2号は、ある程度ネタバレ情報を得た上で見たらしく、そこまでショックは受けなかったようですが、ぼくは、ちょっときつかったです。


ドラクエはぼくが小学校低学年のころに発売されました。ファミコンブームとともにシリーズを重ねました。
ぼくもドラクエ大好きでしたし、今でも好きです。

ファミコンやスーパーファミコンのドット絵を脳内で補完していたあの頃の作品が、フルCGでいかに表現されるのか、それを楽しんでいたところ「大人になれ」と冷や水をぶっかけられて、只々悲しい気持ちになりました。
確かに、「大人になれ」と説教してきた「ウイルス」は斃れ、ゲームはプレイヤーそれぞれの人生の一部だ、というのが肯定されはしますが…。
それでも、全然しっくりきません。
そんなの、この映画に肯定してもらわなくたって、とっくの昔に折り合いつけてる話だし。

ぼくも、もう、40を超えたおっさんです。
就職もした、結婚もした、子どももいる。
つらい日もあるけど、毎日、大人として生きてるわけで。

映画の中だけでも少年に戻らせてはくれないのですか。
こんな説教臭い終わり方をするのに、ドラクエを使ってほしくはありませんでした。

最終盤で流れてきた「この道わが旅」の歌詞はこうです。
少年時代の 見果てぬあの夢
今でも心に いだきつづけてる
いま 朝焼けの空を見上げて
しきりにこの胸 うずかせる
履きつぶしてきた靴の数と
同じだけの夢たち
時には見失って探して
やがて 追いつき

「この道わが旅」が流れてきたときには、この歌詞が頭に浮かんできて、それまでの展開と相まってとても気持ち悪くなりました。

終盤に差し掛かるまでが、予想外に良かったがだけに、この終わり方はとても残念でなりません。

ミルドラース出現!
主人公苦戦するも、ビアンカ、勇者、それから、みんなの力を合わせてミルドラース撃破!大団円!
みたいな、ベッタベタのベタな展開のほうがよかったのに。
最後のところだけ作り直してくれないかなぁ。


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