眠るのではなく、つらかった記憶がなくなっていく
今日は年に1度の人間ドックです。
人間ドックのメインイベントといえば、胃カメラです。
今年は脳のMRIも撮ってもらう年でしたが、まぁ胃カメラに比べたらMRIなんか、屁のツッパリみたいなもんですよ。ええ。
人間ドックを受けるようになって、はや10年が経ちます。
胃カメラにも大分慣れてきた感があったのですが、去年、それまで平気だった胃カメラがどういうわけだか、めちゃくちゃ辛くて、もう勘弁してくれ!許してください!な状況に陥りました。
病院が新築移転したので、それに伴って胃カメラの機械が変わったのか、はたまたお医者さんとの相性が悪かったのか、とにもかくにも胃カメラで七転八倒の苦しみを味わったのです。
そこで、今回は「鎮静剤」を使って胃カメラをしてもらうことにしました。
従来の病院では鎮静剤は使えなかったのですが、病院が新しくなったので、鎮静剤OKになりました。
ただ、鎮静剤を使うとお値段が4,400円プラスになってしまいます。
もしかしたら、この4,400円のために、わざと胃カメラをきつくしてるのかも知れない、なんてことを思いながらも、あの辛さを回避できるのであれば、一回飲みに行ったと思って4,400円を払って鎮静剤を使ってもらうことにしました。
そんなこんなで、人間ドックの諸々の検査が終わり、MRIも終わり、いよいよ胃カメラの時間です。
「今回は鎮静剤を使って眠った状態で胃カメラをします。今日は車の運転ができなくなりますが、車で来てませんよね?」
と、10回くらい聞かれました。
車で来てないし、今日はたっぷり時間があるから、しっかり鎮静剤を使ってくれとお願いします。
まずは点滴。
この点滴で眠たくなるのかと思っていましたが、一向に眠たくはなりません。
おかしいなぁ、このまま胃カメラ受けるんなら相当つらいぞ!と思って、近くの看護師さんに聞いてみたら「これは普通の点滴です」とのお答え。
「普通の点滴って何ですか!?」と聞こうと思いましたが、まぁ、普通の点滴なんだろうとひとまず飲み込みます。
このくらいのことが飲み込めないのなら、胃カメラなんか飲めるはずもありませんから。
その後、喉の麻酔と、追加の喉の麻酔。
これはいつもと同じです。
さらにその後、横向きの姿勢になって、マウスピースを嵌められます。
血圧とかを計る機械を装着されます。
点滴は続行中です。
「痛み止めのブスコバンを入れますからねー」
「はいー、眠くなる薬をいれますよー」
…
…
…
以降の記憶がありません。
いや、眠くなる薬といっても、ぐうぐう寝てたわけではないんです。
確かに目を開けていました。
終わった直後に「ずっと起きてましたね」と声をかけられて事は覚えてますし、目の前に胃カメラの先生がカメラを手に持って立っていたのも覚えてます。
それに、胃カメラの直後はもっとあれこれ覚えていたのですが、終わったあとベッドで横になっているうちに、どんどん忘れていきました。
その後も、その瞬間瞬間の意識はあるのですが、記憶が全然定着しなくて、割と記憶がしっかりしてきたのは、だいぶん経ってからでした。
気が付いたら、病院から出て昼ごはんを食べてましたし。
そんなわけで、胃カメラ自体はそれなりにつらかったのかも知れません。
ただ、その記憶をどんどん忘れていく、それが鎮静剤なのですね。
おかげで、今回の胃カメラ、つらかったのかどうなのか、すっかり忘れてしまいました。
でも、「つらかった記憶がない=つらくなかった」ということでいいんでしょう、たぶん。
なんかしっくりきませんけど、これでいいんです。
これならまた来年も鎮静剤でやってもらおうかと思います。
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