今日から職場は夏休みに入りました。
今年は暦の巡りあわせがよく、長めの休みとなります。
とは言え、何処か遠くへ旅行に行くわけでもなく、家の周りでゆっくり過ごすことになりそうです。
とはいえ、「なんとなく、Youtubeを垂れ流しているうちに一日が終わってしまった!」なんて、無為な一日を過ごしてしまうのは避けたい。
避けたいところですが、いきなり初日から特に予定もなく、無為な一日になってしまいそうな気配。
ここはひとつ、散歩にでも出かけてみることにします。
犬も歩けば棒にあたる。
おっさんもあるけばけつまづく。
そんなこんなで、特に目的もなくふらりと外に出たものの、あまりの暑さに辟易。
何処か涼しいところでコーヒーでも飲みたいな、どうせなら、文庫本の一冊でも買ってゆっくり本を読みながら敢えてホットコーヒーを飲みたいな、と思いつきます。
ならばまずは文庫本を入手せねばなるまい、と目についた古本屋さんに入店。
できれば軽く読める本がいいな、と原田宗典の本を2冊買って帰ります。
1冊250円。2冊で500円也。
では、この2冊を携えて、コーヒーが飲めるところに行こう!とはならず。
「コーヒーは家でも飲めるし…クーラーもつけてるし…」
と持ち前の吝嗇ぶりを発揮して、そそくさと帰宅することにします。
連れて帰った本はこの2冊。
「どこにもない短篇集」
「大変結構、結構大変。」
原田宗典お得意の短編集とエッセイ集。
さっそく「どこにもない短篇集」を読んでみます。
1997年公開。ぼくが大学2年生のころ。もう、30年近く前になります。
さっそく読んでみます…。
……あれ、もしかして、この本持ってるかも??
最初の「ただ開いているだけの穴」の内容を覚えています。
うーむ、これでは「どこにもない短篇集」どころか「家にある短篇集」ではないか。
同じ本を買ってしまうとは不覚!だけど、せっかくだからもう一度読んでみようと、読み進めていくと、読んだことがないと思しき作品もあります。
(もしかしたら、完全に記憶から抜け落ちてしまっているだけなのかも知れないけれど)
・ただ開いているだけの穴
・固結びの人
・サカグチの引き出し
・空白を埋めよ
この4作品は、何処かで読んだことがあると思います。
どこで読んだのかは思い出せないけども。
全般的に「世にも奇妙な物語」的な不思議な感じのお話。
もしかしたら原田氏の「自選恐怖小説集 屑籠一杯の剃刀」あたりに纏められてたんじゃないかなと思ったりしてます。
とはいえ、一気に1冊読み切ってしまいました。
いやー、久しぶりに原田宗典節に触れてとても刺激的でした。
250円でこれだけ楽しむことが出来るだなんて、コストパフォーマンス最強だな。
もう一冊の「大変結構、結構大変。」は、またゆっくり読みたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿