ぼくは切れた。完全に切れました。
もういてもたってもいられないくらいに。
…とまぁ、このまま邪智暴虐の王を除く勢いで始まってしまいましたが、「切れた」といっても、「精神的な均衡を保つことができなくなって激高した」、というわけではなくて、「肛門付近の皮膚が裂けてしまった」という意味での「切れた」です。
いわゆる一つの「切れ痔」です。
いうなれば「激高」ではなく「裂肛」です。
ともかく、1週間ほど前に、トイレでいきんだ拍子に「ミリッ!」という感覚があって、恐る恐る下を見ると、文字通り血の気が引くほどの便器が赤く染まっていたことがありまして。
その時はあまり痛みは感じなかったものの、その後、トイレに行くごとに「いたたたた!」な状況に陥ってしまっていました。
で、ついに今朝、トイレにいった時、また「ミリッ!」が襲ってきて、その後は、普通に椅子に座っているだけでお尻が痛いし、立っても痛いし、歩いても痛いし、寝てても痛い。
とにかく冒頭のとおり「いてもたってもいられないくらい」の状況に陥ってしまいました。
ぼくのお尻の事情としては、実に「キレやすい」お尻でして、そりゃもう、思春期反抗期真っただ中の少年少女くらいのキレやすさで、ちょっとばかりウンチョスの出来が悪いと、すぐに「ミリッ!」と不満を鳴らして切れてしまいます。
ネットの情報に拠ればこの「切れ痔」という症状は、「20〜40代の若い女性に多い痔」ということで、「40代後半の全然若くないおっさん」がかかっていいような病ではないと思います。
なにはともあれ、今回はいつもよりも余計に切れている感じがするので、病院に行くことにしました。
自分で車を運転して病院まで出かけたのですが、車のシートに座るのも一苦労するくらいに痛みます。
着いた病院は、10年以上前に同じく「切れた」時にお世話になった病院です。
まだ診察券を持っていました。
待合でも椅子に座ると痛いので立って順番待ちです。
ほどなく診察室に呼ばれたので状況を説明します。
先生は初老の男性です。
「とりあえず診てみましょう…」ということで、ベッドの上でお尻を出して待っていると、指なのかなんなのかわかんないけど、とにかく「何か」でいちばん痛いところを押し広げられ、「痛いですか?」と聞かれます。
「痛いに決まってんだろぉお!」と脂汗を流しながら叫びたかったのですが、声すら出ず、ブルブル震えて頷くしかできません。
「じゃあ、肛門内視鏡で見てみましょ」と今度は別の「何か」がやってきます。
「ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」
「あ、ちょっと切れてますね。ちょっと。はい終わり」
「これ、ちょっと切れてますね。10年以上前にここ来たでしょ、それから後もちょくちょく切れてたんじゃないですか?飲み薬、『ヘモナーゼ』、あと塗る軟膏出しときますから、どっちも2週間分。治らなかったらまた来てくださいね」
以上。診察終わり。
こんなに痛いのに「ちょっと」切れてるって言われて拍子抜けしちゃいました。
じゃあ、「ちょっと」じゃなくて「盛大に」切れてたらどうなっちゃうんだろうと思うと背筋が寒くなりました。
その後、「ヘモナーゼ」という飲み薬と「ヘモポリゾン」という注入軟膏を薬局で受け取ってうちに帰ります。
ヘモナーゼ、ヘモポリゾン、どっちもへのツッパリにもならないような名前だけどさ…効いてくれよ、頼むよ。
帰宅後、「ヘモポリゾン」を注入しようとしたところ、患部にその容器が直撃したらしく、トイレで悶絶したのはお約束で。
とにもかくにも、早く治って欲しい…!
毎年、真夏になると、切れることが多いような気がするんですよね。
やっぱり水分足りてないのかも知れません。
水分をたっぷりとって、円座クッションでケアしていきたいです…。
0 件のコメント:
コメントを投稿