スーパーファミコンに「半熟英雄 ~ああ、世界よ半熟なれ…!!」というソフトがあります。
1992年発売のソフトです。スクウェア(現スクウェアエニックス)から発売されました。
確か高校生ぐらいの時に中古で買って、2周か3周くらいしたことがある割と好きなゲームでした。
「半熟英雄」とかいて「はんじゅくヒーロー」と読みます。念のため。
ジャンルとしては「リアルタイムシミュレーションロールプレイングゲーム」、だそうです。
これが、いろんなゲームのパロディだったり、まじめにふざけた感じのギャグがちりばめられてて、まぁ、その辺がぼくとしては大変好みに合っていました。
(なお、初作はファミコンで発売されているし、続編はPS2で発売されていますが、どちらも未プレイです。)
何がきっかけだったのかはよくわかりませんが、ふとこの「半熟英雄」のことを思い出してしまい、ちょっと調べてみたいことがあって、なんとなく動画やらネットに上がっているデータやらを眺めていました。
というのも、このゲーム、「玉子」から「エッグモンスター」を召喚することができるのですが、このエッグモンスターがしゃべるセリフだったり、ト書きだったりが、読み切る前に流れてしまうことが多く、「結局、なんて書いてあったのだ??」と謎のままで今まで来てしまいました。
このエッグモンスター、毎回同じモンスターが出てくるわけではなくて、割と「一期一会」的な感じで、ゲーム中1回しか出てこなかった、あるいは、全然出現しなかった、なんてことも多いです。
攻略本も持っていたのですが、詳細なセリフまでは載っていませんでした。
当時はネットなんかないので、調べようもなく、面白そうなのになぁ、と思いながら今まで来てしまいました。
今となっては、簡単に調べられて、長年の疑問だったことも解決できました。
で、今回初めて知ったのですが
ワンダーエッグから出てくる、最弱のエッグモンスターに「フラフラ」というモンスターがいます。
最弱なので、ごく初期にしか出現させることができないし、出現したとしても、弱すぎるため、とても戦線に出すことができずすぐに玉子にひっこめることになり、セリフなんか読んだことがありませんでした。
で、ネットで調べて、この「フラフラ」のセリフを読んでみたら
・フラフラアタック
"ウイ~! のみすぎたごたッ!なさけなか~ まっすぐ とべんとよ!!"
・バタバタアタック
”なんばしよんさっとねッ! じゅつなかばい!!”フラフラは あばれだした!
・被ダメージ時
”いたかやんね! ほんなこて!”フラフラは じめんにおちた
・勝利時
”よいが さめたろーが! ほんなこて!”
・敗退時
”すんましェ~ん!わたしが わるかったと ですばい・・・・”
…これは…?佐賀弁ではなかろうか??
長崎の言葉にも近いような気もするけど、「なんばしよんさっとね」という言い方は、多分、佐賀じゃないかな?「何をしてるんですか?」の敬語表現ですね。
「じゅつなか」は「(術なし)すべなし。切ない。胸苦しい。たまらぬ。」という意味ですね(「佐賀弁小辞典(佐賀新聞社刊)」より)。
古文の「ずちなし」と同じ語源だとおもいます。
宇治拾遺物語『児のそら寝』にも出てきます。
佐賀でないにしても、福岡南部~長崎東部付近の言葉だと思ってます。
スタッフに佐賀の人がいたのかな。
そういえば、MOTHER3にも佐賀弁らしき方言を喋るネズミが出てきたし、標準語圏の人にとっては、理解が難しく、新鮮に聞こえるのかもしれませんね。
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