どうも。
電子辞書です。
電子辞書を手に入れましたー!
いや、実はこっそり電子辞書には憧れがあったんです。
ぼくが高校生をやっていた30年前にも「電子辞書」は存在してはいたのでしょうが、我が家は、もはや汽水域のような下流の家庭だったので、そんな家庭では手が出るような代物ではなく、もっぱら紙の「辞書」を使っていました。
まぁ、家庭の事情があるのかないのかは抜きにしても、高校のクラスメイトで電子辞書を持っていた人は1人いたかいないか程度で、一般的ではなかったんですよね。
なので、もっとも辞書のお世話になった高校時代は、英和辞典、古語辞典の2冊をバッグに入れて通学してました。
おかげでバッグがめちゃくちゃ重くて、自転車が何度もパンクするハメになっちゃいました。
「学校に教科書を置いて帰ること為らず(特に五教科)」という、不文律があって、その流れで「英和辞典と古語辞典は家でも使うだろうから毎日持って帰れ!」ということになって、毎朝、毎夕に辞書2冊を自転車で運搬するハメになっていました。
確かに英和辞典は使ったけど、古語辞典は別に毎日持って帰らんでもよかったんじゃないの?と思わなくもないし、なんなら、「学校用」「自宅用」と1冊ずつ辞書を用意しておけば、「自転車による毎日の辞書運搬」の必要性もなかったんじゃないかな?と思わなくもないです。
思わなくもないですが、それもこれも昭和に生まれた我々に課せられた呪縛のようなものだと思いましょう。
そして時は流れ、平成から令和へ移り替わり。
自分の子どもらが高校生になる時代。
もはや電子辞書は必携アイテムとなっているようで、入学の時に半強制的に購入することになりました。
この機械の中に何冊分の辞書やら関連書籍やらの情報が格納されてるのか、数えられないくらいに詰め込まれてるようです。
うらやましい!
ぼくも高校時代にこんな便利アイテムが欲しかった!
いいなぁいいなぁ、ちょっと自分用にも欲しいなぁ、なんて思ったものです。
そして、さらに時は流れ。
下の子も高校を卒業した、そんな昨今。
下の子のために買った電子辞書が、そのまま家に残されていることがわかりました。
しかも!ほとんど使っていない、ほぼ新品の状態。
(いや、使えよ!勉強しろって話ですが)
当人に連絡を取ったら「まぁ、使わないね」ということだったので、ぼくの方で引き取ることにしました。
という経緯で、冒頭のように充電していた次第です。
さすがに3年は経っているので、充電の端子がMicro USB Type-Bだったりして、ちょっと時代を感じたりしました。
軽く充電して使ってみたら、まるでNintendoDSのような感じ。
画面はタッチ操作できるし、QWERTYキーボードはついてるし、もちろん辞書やら参考書やらなんやらかんやらがこれでもかこれでもかと、大量に収録されています。
すごい!
でも、時間が大幅にずれてました。
充電が切れた時点で時計が止まっていたのでしょう。
時間くらいネットにつなげて自動で合わせてくれたらいいのに!と思い、同時に大切なことに気が付きました。
そうなんです「インターネットにつながらない」んです。
いや、これは、もしかして、今の世の中、逆に貴重なのではないかと。
もしこれが、インターネットにつながっていたらですよ、たぶんブラウザを搭載したりするんですよ。
そしたらもう、その辺のタブレットとおんなじなんですよ。
で、何かの拍子にネットに繋がったら、やらSNSだ、動画だ、と様々な誘惑に苛まれて、そりゃもう勉強どころじゃなくなっちゃう。
その意味では「インターネットにつながらない」というのは、もはや一つのアドバンテージ。
ちょろちょろっといじったのですが、紙の辞書世代のぼくとしては、なんかちょっと寂しかったんですよね。
というのも、辞書って、パラパラと意味もなく、めくるのって楽しくないですか?
意味もなくパラパラとめくって、ふと目に飛びこんできた単語の意味を読んだりするのって、面白いですやん?
でも、電子辞書だとそれができないんですよね。(できるかもしれないけど)
目的の単語なり用語なりに最短距離でたどり着いちゃうのが、なんかちょっと寂しい。
ちょっとくらい寄り道させてほしいの。
東京大阪に出張になっても「日帰りできるなら日帰りで!」と言われちゃうくらいに寂しいの。
とはいえ、せっかくなので、有効活用させてもらおう、そうしよう。