どうも。
そんなこんなで昨日から大阪にきてます。
社会人落語日本一決定戦の今日は決勝戦です。
といっても、ぼくは決勝に進めたわけではないどので、楽しく落語を観るだけの日です。
朝は、昨晩買っておいたパンなどを、ホテルの部屋で食べて、ゆっくり目に動きだします。
一度伊丹空港に行って、コインロッカーに荷物を預け、電車に乗って石橋へ。
駅近くのマクドナルドで時間をつぶします。
豆蔵さんと合流します。
豆蔵さんが飲んでた、レモンティー、ティーバッグを2つも入れてたので、「おじゃる丸の、うすいさちよさんが見たら卒倒しますよ!」とよくわからないコメントをしましたが、なんの共感も得られませんでした(そりゃそうだ)。
そこからアゼリアホールへ徒歩で移動。
決勝戦は各予選会場から1~2名選ばれた10名で繰り広げられます。
決勝出場者と結果は以下の通り
(公式HPからの転載、一部省略)
至極僭越ながらの感想も交えつつ
① 第二位
高座名:立の家 やよい(たつのや やよい)
演目:東條レディースクリニック
開口一番ですが、とっても元気で楽しかったです。
演者さんもよく存じ上げておりまして、この落語も夏に一度見せてもらったことがあったのですが、それからさらにブラッシュアップされてて、よくまとまっていてよかったと思います。
その後お話を聞かせてもらって、「大安売り」の展開を参考にしたとのことで、なるほど!と思いました。
そもそも、素でしゃべっていても十分面白い人なんですよね。
準グランプリ、ホントおめでとうございます。
②第三位
高座名:麹家 ペイ太郎(こうじや ぺいたろう)
演目:猿後家
「猿後家」という落語自体が、やり方によっては、今の世の中「ルッキズムだ!不謹慎だ!」とか、あらぬ批判をいただいてしまいそうなんですが、そこは「猿に似ていると思い込んでいる」という設定でいい具合に躱されてました。
きっちりしっかりした古典落語でとても聞きやすい落語でした。
3位おめでとうございました。
③
高座名:大阪亭 都灯(おおさかてい とらんぷ)
演目:経理のバケモン
もう大好き。
妖怪が予算ヒヤリングを受けるという設定が、もう素敵。
お仕事と好きなものを組み合わせたという意味では、この大会的にはとても好まれる落語かなと思いました。
参考にさせてもらおうと思ってます。
「これエクセルをそのままプリントしたでしょ?ちゃんと電卓叩きました?端数がずれてるんですよ!」という下りに、一人で大笑いしてしまいましてすみません。
個人的には優勝差し上げたい。
④
高座名:相模亭 桃姫(さがみてい ももひめ)
演目:権助魚
何しろ声がいい。
とにかく、おかみさんのキャラクター、権助のキャラクターのエッジが効いてて、もう素敵。
ばっちり古典落語を演じ上げてくだっさって、しびれました。
終わった後の「落語は誰かに教わっているんですか?」「完全に自己流です」という受け答えが、マジでかっちょええ!と思いました。
この落語、10月に長崎まで来て演じてくださったので、決勝に進まれたというのが、ホントうれしかったです。
大健闘でした!
⑤
高座名:葵家 金太郎(あおいや きんたろう)
演目:尻餅
以前からちょくちょくSNSなんかでは絡んでいただいている金太郎さん。
九州によくお仕事で来られているそうなんで、何かしらの機会でご一緒できたらなと思ってます。
落語は、うちの落語界の福太郎さんの演じ方と似てて、その共演もみられたらいいななんて思ってます。
これも古典落語をきっちりと演じ上げてくださって、とても聞きやすい落語でした。
いつも眼鏡はかけたまま落語されているんでしょうか。
⑥
高座名:痛風亭 ゐたた(つうふうてい いたた)
演目:熊の皮
実は同じ予選会場でした。
予選はなかなか他のの人の落語を観る余裕が、時間的にも気持ち的にもなかったりするのですが、都合があったので予選も見させてもらいました。
予選でも、決勝でも、古典落語の「熊の皮」を特にいじることなくストレートに演じられていました。
これはこれでよかったと思います。
⑦第十七代名人
高座名:松鈴亭 竜扇(しょうれいてい りゅうせん)
演目:ドロ~ン
タイトルからしてどんな落語なんだろう?と思ったのですが、運送会社の人材不足を「あの世」からの採用で乗り切ろうとする奇想天外なお話でした。
聖書に出てくる「ノア」とかが登場して、大丈夫かな?と心配になったりしましたが、とても楽しい落語でした。
男はつらいよの寅さんはまだしも、トラック野郎はだんだんわかる人が少なくなってきたんじゃないかななんて思いました。
優勝おめでとうございます~
⑧
高座名:女御亭 伝喜(おなごてい でんき)
演目:馬の消えた日(小佐田定雄作)
伝喜さんも同じ予選会場でした。
時間の都合が合わず、予選を見ることはできませんでした。
むかーし、枝雀師匠が演じてらしたそうですが、不勉強にしてぼくは聞いたことがなかったので、聞けて良かったと思います。
「馬」の替りが「象」だったり「キリン」だったりして面白いなぁと思いました。
最後の競キリンの実況とかめっちゃ面白かったと思います。
マイクから遠かったからでしょうか、ちょっとマイクの入りが悪くて声がちいさく聞こえちゃったのが、ちょっと残念。
⑨
高座名:猪名川亭 立雀(いながわてい たてじゃく)
演目:癪の合薬
「やかんなめ」ですね。
ぴったりのヘアスタイルで、それだけも面白いなと思いました。
終わった後「その頭のおかげで全員が同じに見えてしまうからほかの落語の方がいいかも」とコメントがありましたが、それを今言っても仕方ないのでは??と思ったりもしました。
声が大きくてよかったと思います。
⑩ 市長賞
高座名:ぷぅ風亭 みるみる(ぷぅぷぅてい みるみる)
演目:にんまり保険
みるみるさんは、ぼくが奇跡的に決勝に進出したとき、一緒に決勝に上がって、その時も市長賞を受賞されていました。
今回もまた市長賞ということで、おめでたいなと思いました。
詐欺に気を付けようという啓蒙落語としてはしっかり需要があるんじゃないかなと思いました。
さすがに落語を作り慣れてらっしゃるだけあって、しっかりした展開でさすがだなと思いました。
これも、マイクのせいかな、ちょっと声が小さく聞こえちゃって残念でした。
恒例の出待ち。
興奮冷めやらぬなか、会場併設のカフェでクールダウン。
満福さん、いち福さんに送ってもらって空港へ。
相変わらず辺鄙なところから載せられます。
乗り場までバスで移動て。
地上から乗り込みます。
帰りはすっかり遅くなってしまいましたが、楽しい大阪行でした。
また、がんばりましょ。